本記事では「米国高配当ETF」をテーマに特徴や配当利回りを解説します。
米国高配当ETFは好調な株価推移から、新たに投資を検討している方も少なくないでしょう。
「VYM、HDV、SPYD」は米国高配当ETFの中でも、御三家と呼ばれる人気を誇ります。
一方、米国株であるため「商品の特徴は?」、「株価推移は?」など詳細を知りたいと悩む方が存在。
そこで本記事では、高い人気を誇る米国高配当ETF「VYM、HDV、SPYD」の特徴を解説します。
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「VYM、HDV、SPYD」に投資するべき3つのメリット
- 配当金は年4回
- 投資先が分散されている
- 配当金は株価と比較して変動が緩やか
メリット①配当金は年4回
VYM、HDV、SPYDは年4回配当金が受け取れます。
国内の個別株は年1回~2回が一般的であるため、頻繁に配当金が受け取れるのは投資家にとってメリットと言えるでしょう。
お金がお金を生む感覚をしっかりと感じることができます。
メリット②投資先が分散されている
VYM、HDV、SPYDは分散性に優れています。
- VYM:約400社
- HDV:約75社
- SPYD:約80社
と広く投資先が分散されています。
個別株には魅力はあるも、企業業績によっては「減配」、「無配」となる場合があります。
減配リスクを軽減できるのは高配当ETFのメリットです。
メリット③配当金は株価と比較して変動が緩やか
株価の下落幅ほど配当利回りは下落しない点はメリットです。
2020年コロナショックでは株価は1ヶ月で40%下落しました。
「株価下落=業績悪化」に伴い配当金も減配を発表した企業も少なくありません。
一方、広く分散された高配当ETFの減配率は限定的であることが多くあります。
このため、「長期保有で配当金を受け取りながら株価の戻りを待つ」ということができるのが高配当ETFの魅力と言えるでしょう。
「VYM、HDV、SPYD」3つのデメリット
- 配当金の二重課税
- 企業の成長が緩やか
- 投資セクターが偏る可能性がある
デメリット①配当金の二重課税
米国株の配当金には二重課税される点は理解しておきましょう。
米国課税 | 日本課税 | |
(米国)配当金・分配金 | 10% | 20.315% |
(日本)配当金・分配金 | 0% | 20.315% |
手元に残る配当金は「約72%」となります。
米国課税分の10%は確定申告で還付を受けられるも、所得税からの還付のため所得が少ない場合、全額は取り返すことはできない
また、新NISAでも米国配当課税は非課税ではありません
また、会社員であれば還付に伴う確定申告は手間と感じる方も少なくないでしょう。
デメリット②企業の成長が緩やか
VYM、HDV、SPYDは、組み入れが成熟した企業への投資がメインのため株価の上昇は緩やかな傾向にあります
このため、既に高いシェアや利益率が確保されており、今後更なる企業成長が難しいという課題があります。
グロース株のようなキャピタルゲイン(売却益)は期待しづらい点は注意が必要です。
デメリット③投資セクターが偏る可能性がある
VYM、HDV、SPYDそれぞれ投資セクター割合が大きく異なります。
高い配当利回りを求める場合
- エネルギー
- 不動産
- 通信
などへの投資が必要となります。
このため、投資を行う際は投資セクターについてもしっかりとチェックする必要があります。
対策としては、複数の高配当ETFを分散して購入するという方法も検討してみましょう。
「VYM、HDV、SPYD」特徴、配当利回り徹底解説
VYM、HDV、SPYDの特徴は以下の通りです。
①VYM
バンガード 米国高配当株式ETF
投資内容 | 大型株の中でも、予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄を、重点的に組み入れ。 |
---|---|
コアセクター | ヘルスケア 金融 消費財 |
経費率 | 0.06% |
分配金 | 四半期ごと |
配当率 | 3.30% |
純資産 | 568億米ドル |
直近の配当金 | 1株につき1.0237米ドル(2024年6月21日時点) |
株価 | 123.91米ドル(2024年8月21時点)最新の株価を調べる |
VYMは約400社に広く分散された時価総額加重平均型のETFです。
- 財務優良企業+広い分散性
- 高配当ETFとしては配当利回りは低め
- 経費率0.06%と格安
変動率が高い不動産セクターへの投資をしていないため、安定性の高い高配当ETFを探している方におすすめです。
また、配当金だけでなく株価成長の恩恵を受けたい方はVYMを選択しましょう。
②HDV
iシェアーズ コア 米国高配当株 ETF
投資内容 | 財務状況が健全な高配当企業75社に投資 |
---|---|
コアセクター | ヘルスケア 生活必需品 エネルギー |
経費率 | 0.08% |
分配金 | 四半期ごと |
配当率 | 3.22% |
純資産 | 109億米ドル |
直近の配当金 | 1株につき0.928354米ドル(2024年6月11日時点) |
株価 | 115.44米ドル(2024年8月21時点)最新の株価を調べる |
HDVは高配当企業約75社への分散投資をした時価総額加重平均型のETFです。
- エネルギーセクターへの比率が高い
- 75社と分散性は課題
- 配当利回り3%超え
HDVは以下セクターで投資比率7割を超えます。
- エネルギー
- ヘルスケア
- 通信
- 生活必需品
エネルギーセクターは高配当で有名ですが、コロナショック時は史上初の先物マイナスなど大きな問題となりました。
詳細記事を活用して、正しく注意点を理解して上でHDVの購入を検討しましょう。
③SPYD
SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF
投資内容 | S&P500の中で高配当企業80社に分散投資 |
---|---|
コアセクター | 金融 公益事業 不動産 |
経費率 | 0.07% |
分配金 | 四半期ごと |
配当率 | 4.45% |
純資産 | 64億米ドル |
直近の配当金 | 1株につき0.486926米ドル(2024年6月21日時点) |
株価 | 43.75米ドル(2024年8月21時点)最新の株価を調べる |
SPYDはS&P500の高配当銘柄80社に均等投資したETFです。
- 不動産セクターへの投資比率が高い
- 配当利回り重視
- 分散性は80社と課題
不動産セクターへの投資比率が高く、景気後退時大きく株価が影響を受ける点はリスクとして認識しておきましょう。
2020年コロナショック時には株価を大きく落としています。
SPYDの魅力は配当利回りだけでなく、購入単価が手頃な点も人気の理由です。
セクターバランスの点から、「SPYD+HDV」に分散投資する投資家も多くいます。。
「VYM、HDV、SPYD」購入する際に理解するべき2つのポイント
実際に「VYM、HDV、SPYD」を購入する際は以下ポイントを注意しましょう。
①高配当ETFの購入タイミングを理解する
高配当株への投資はインデックス投資のように「毎月定期購入する」ようなものではありません。
結論としては市場が暴落しているときに「逆張り投資」をする必要があります。
- 株価が暴落したとき
- 〇〇ショックなど市況が厳しい時
- 目標配当利回りに入った時
などにまとまった資金を投資するのがベストな選択です。
筆者も「SPYD」に投資をしていますが、コロナショック時利回りが「5%」を超えてから分散投資を行っています。
高配当株の詳しい買い時は以下記事で解説しています。
②配当金管理アプリを使用する
保有株が増えてくると「手軽に資産を管理したい」と悩みを持つ方は少なくありません。
そんな方におすすめなのが、株管理アプリ「カビュウ」の活用。
「カビュウ」は、過去の株トレードを記録~分析してくれるアプリです。
利用料 | 無料or980円/月 |
---|---|
米国株 | 対応 |
広告表示 | なし |
特徴 | 過去のトレード分析、適時開示を通知 |
- 複数の保有株を一括管理
- 過去のトレードを分析できる
- 保有株の適時開示を通知
カビュウは、複数の金融商品を一元管理。
カビュウは、銘柄別に「いつ買って(IN)、いつ売ったか(OUT)」がアプリ上で一目で確認できます。
「自身のエントリータイミングは適切か?」アプリを通してチェックするのに最適です。
配当金管理にも対応しており、「累計配当金」、「月別配当金」を自動表示。
高配当株投資家にもおすすめと言えるでしょう。
また、自身の投資実績を元に診断する「投資家タイプ診断」という面白い機能も搭載。
自身の性格やタイプを客観的に判断するのに最適です。
カビュウ
posted withアプリーチ
カビュウは無料版、有料版の2種類を用意
有料版は1ヵ月間無料で利用可能
紹介コード「L3GQ」を入れると更に1ヵ月(計2ヶ月)伸びるため、有料版の使用感をチェックしたい方は利用しておきましょう
米国高配当ETF「VYM、HDV、SPYD」【まとめ】
本記事では「米国高配当ETF」をテーマに特徴や配当利回りを解説しました。
今回紹介したETFは以下の通りです。
ティッカー | 特徴 | 銘柄数 |
VYM | 財務優良+分散性が高い | 約400社 |
HDV | 財務健全性高い+分散性に課題 | 約75社 |
SPYD | 配当利回りNO.1(リスク有り) | 約80社 |
特徴に違いがあるもすべて人気の高配当ETFです。
それぞれ魅力と注意点があるため、詳細記事を活用して正しく投資商品を理解をするのが大切と言えます。
高配当株を購入したい方はぜひ米国高配当ETFの活用も検討してみましょう。
以上、「VYM、HDV、SPYD」特徴、配当利回りまとめでした。
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