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【評価】ナスダック100(QQQ)はおすすめしない?6つのデメリットを解説

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悩み人
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ナスダック100への投資を検討中。投資をする際の注意点を知りたい

本記事では、ナスダック100をテーマに投資をする際のメリット、デメリットを解説します。

「高いパフォーマンス」、「テクノロジー企業への分散投資」などの理由から、ナスダック100指数への投資が注目されています。

投資家の中には、新たにナスダック100に連動する投資商品の購入を検討している方は少なくないでしょう。

一方、投資商品を選定する場合、リスク面を正しく理解することが大切です。

このため、本記事では投資家から高い評価を受けているナスダック100のデメリットを解説します。

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【基本】ナスダック100とは?

振り返りとして、ナスダック100の基本について確認しておきましょう。

ナスダック100とは?

ナスダック100とは、ナスダック市場の時価総額上位100社(金融除く)で構成される株価指数

ハイテク企業を中心とした厳選された銘柄が組入れられており、NASDAQ市場全体の時価総額の7割程度を占める

米国株式市場は、主にニューヨーク証券取引所(NYSE)とナスダック(NASDAQ)2種類で構成。

ナスダックはニューヨーク証券取引所に次ぐ、世界2位の時価総額を誇る大きな市場です。

ハイテク企業やIT関連企業などの新興企業向けの株式市場であり、GAFAMを中心とした世界企業が多数上場しています。

ナスダック100構成銘柄(TOP10)

ナスダック100構成銘柄TOP10は以下の通りです。

  ティッカー 企業名 構成割合
1 MSFT マイクロソフト 8.68%
2 AAPL アップル 7.97%
3 NVDA エヌビディア 7.23%
4 AMZN アマゾン・ドット・コム 5.10%
5 AVGO ブロードコム 4.57%
6 META メタ・プラットフォームズ 4.55%
7 GOOGL アルファベット 2.80%
8 GOOG アルファベット クラスC 2.72%
9 COST コストコ・ホールセール 2.52%
10 TSLA テスラ 2.35%

誰もが知る世界的企業が上位10社を連ねています。

長期に渡り高い成長率を誇る、世界企業へ分散投資ができる点はナスダック100が評価されるポイントです。

ナスダック100年間収益率

ナスダック100年間収益率は以下の通りです。
※円換算ベース

2014年 39.2%
2015年 9.7%
2016年 2.2%
2017年 28.0%
2018年 ‐3.4%
2019年 38.7%
2020年 39.2%
2021年 43.4%
2022年 ‐22.9%
2023年 48.2%

過去10年のパフォーマンスは年平均17%を超える高い収益性となっています。

ナスダック100が注目される理由ですが、あくまで過去のパフォーマンスであるため参考程度に取扱いをするようにしましょう。

ナスダック100(QQQ)はおすすめしない?6つのデメリットを解説

高い人気を誇るナスダック100におけるデメリットは以下の通りです。

順番に解説します。

デメリット①ボラティリティが高い

ナスダック100は、ボラティリティが高い株式指数です。

以下表は代表的な株式とナスダック100の騰落率を比較したグラフ

ナスダック100は、高いパフォーマンスが期待できる一方、最小値△22.9と他の株式と比較してリスク面も高いと言える

引用:楽天ナスダック100目論見書

リスクとリターンは相関関係にあるため、高いパフォーマンスだけを見ずナスダック100の注意点も理解しておきましょう。

債券、リートと比較してもナスダックは高いリターンとリスクがある金融商品です。

引用:ニッセイアセットマネジメント

デメリット②特定セクターに集中投資

ナスダック100指数のセクター割合は以下の通りです。

引用:日興アセットマネジメント

情報技術セクターで49.3%を保有しており、セクター分散性には大きな課題があると言えます。

このため、情報技術セクターが好調な年は高いパフォーマンスとなる一方、不調な年は大きく株価が下落します。

ナスダック100指数のボラティリティが高い要因として理解しておきましょう。

POINT

ナスダック100指数と合わせて、人気を誇るS&P500はセクター分散性が高い

デメリット③配当利回りが低い

ナスダック100のコアセクターである、情報技術は配当利回りが低い傾向にあります。

2023年配当利回り:0.87%

このため、ナスダック100はインカムゲイン(配当益)ではなく、キャピタルゲイン(売却益)を狙う投資商品と理解しておきましょう。

デメリット④投資銘柄数が限定的

ナスダック100はその名の通り、ナスダック市場に上場する100社に投資を行います。

100社への分散投資であるも、S&P500、全米株式、全世界株式と比較した場合、限定的な分散性と言えるでしょう。

投資銘柄数
ナスダック100 100社
S&P500 500社
全米株式 約2,500社
全世界株式 約3,000社
POINT

毎年セクター別に好不調があるため、リスクを下げたい場合セクター分散性を上げることが大切

ナスダック100は投資企業数が限定的かつセクター分散性が弱い

ナスダック100は素晴らしい投資商品であるも、自身のポートフォリオの一部に留めることをおすすめします。

デメリット⑤為替リスクに注意

ナスダック100への投資は、米国株のため為替の影響を受ける点は注意が必要です。

  • 1ドル100円
  • 1ドル150円
POINT

上記の場合、株価が同じでも1.5倍違いがでる

このため、「株価下落+円高」となった場合、株価以上の損失を被る場合がある点は理解しておきましょう。

デメリット⑥手数料は最安ではない

ナスダック100指数に連動する投資信託の手数料は以下の通りです。

信託報酬
楽天NASUDAQ‐100 0.198%/年
eMAXIS NASUDAQ100 0.2035%/年
ニッセイNASDAQ100 0.2035%/年

100万円を投資をしても、年2,000円程度と格安での運用が可能です。

一方、S&P500、全世界株式などの人気インデックスと比較すると僅かに割高の信託報酬である点は理解しておきましょう。

eMAXIS Slim S&P500 0.09372%/年
SBI・V・S&P500 0.0938%/年
eMAXIS Slim 全世界株式 0.05575%/年
SBI・V・全世界株式 0.1338%/年
eMAXIS Slim 国内株式 0.143%/年
ニッセイ 日経平均 0.143%/年

但し、100万円投資をしても年間コスト差は1,000円前後と、それほどこだわるポイントではありません。

※細かな手数料にこだわる方は注意

ナスダック100(QQQ)3つのメリット

注意点のあるナスダック100指数ですが、投資をするメリットについても抑えておきましょう。

順番に解説します。

メリット①世界展開をしている成長企業へ投資が可能

ナスダック100は、Apple、Amazon、Microsoftなど日常生活に必要不可欠なサービスを提供する世界企業へ集中投資が可能です。

  • Apple:スマホ
  • Amazon:ネット通販
  • Microsoft:クラウドサービス
  • NVIDIA:GPU開発
  • META:X、Instagram

ナスダック100に上場している企業のサービスを使用せず生活することは、多くのユーザーにとって困難と言えます。

このため、世界企業かつ生活シーンに必要不可欠なサービスを提供している成長企業へ集中投資できるのはナスダック100の魅力です。

メリット②高い株価成長率

ナスダック100指数に組み入れされている企業の高い収益性からなる株価成長率は魅力です。

(参考)Apple10年チャート

また、半導体セクターとして高い注目を集めている、エヌビディアへ高い比率で投資をしている点も注目されている理由の1つです。

POINT

ナスダック100はキャピタルゲイン(売却益)を狙う投資商品である点を理解しよう

メリット③1本で100社へ分散投資が可能

個人投資家がナスダックに上場する上位100社へ分散投資することは簡単ではありません。

このため、手軽に分散投資をする方法としてナスダック100を活用するのがおすすめです。

個別株には魅力があるも、業績次第で大きく株価が変動するためリスクを軽減できる点は投資信託を活用するメリットと言えるでしょう。

ナスダック100(QQQ)気になる3つの質問

ナスダック100に関する気になる質問を集めました。

Q1.ナスダック100に連動する投資信託は?

ナスダック100指数に連動する投資信託の一部を抜粋しました。

信託報酬
楽天NASUDAQ‐100 0.198%/年
eMAXIS NASUDAQ100 0.2035%/年
ニッセイNASDAQ100 0.2035%/年
たわらノーロードNASDAQ100 0.44%/年
インデックスファンドNASDAQ100 0.484%/年
楽天レバレッジNASDAQ-100 0.77%/年
iFreeレバレッジ NASDAQ100 0.99%/年

信託報酬の点では、「楽天NASUDAQ‐100」または高い人気を誇る「eMAXISシリーズ」を抑えておくのが良いでしょう。

ナスダック100指数にレバッジを掛けた通称「レバナス」も投資信託が用意されています。

当サイトとしては、リスク面でおすすめしていないため気になる方は以下記事もチェックしておくのがおすすめです。

【最強の投資商品なのか?】レバナスは危ないと言われる5つのデメリットを解説 本記事は「レバナス」をテーマにメリットとデメリットを解説します。 直近10年の高パフォーマンスを見てレバナスへの投資を検討...

Q2.ナスダック100に連動するETFは?

ナスダック100に連動する代表的なETFは「QQQ」です。

正式名称は、インベスコQQQトラスト・シリーズ1 ETF (QQQ)であり「年0.2%」で運用することができます。

POINT

東証経由でETFを購入する場合「上場NASDAQ100米国株(為替ヘッジなし) (2568)」が対象

但し、信託報酬が0.275%/年である点は注意

ETFへ投資をした場合、配当金を受け取れるのが魅力です。

一方、投資信託のように100円からと少額投資ができない点は注意をしましょう。

Q3.新NISAでナスダック100は買える?

新NISAには「つみたて投資枠」、「成長投資枠」が用意されています。

新NISA制度
つみたて投資 成長投資枠
投資枠 年間投資枠 合計360万円/年
120万円/年 240万円/年
非課税保有限度額
(総枠)
1,800万円(枠の再利用が可能)
(成長投資枠は最大1,200万円まで保有可)
投資期間 制度実施期間 2024年1月~
口座開設・
非課税期間
無期限(恒久化)
制度の併用 同時併用可能
対象年齢 18歳以上
対象商品 投資信託
(現行積立NISA同様)
上場株式・投資信託等
(一部例外あり)

ナスダック100指数に連動する投資信託は、つみたて投資枠に「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」のみ対象。

信託報酬が「年0.495%」と高めの手数料である点は課題です。

成長投資枠を活用して、低コストのファンドを活用するのも検討してみましょう。

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ナスダック100メリット、デメリット【まとめ】

本記事では、ナスダック100をテーマに投資をする際のメリット、デメリットを解説しました。

ナスダック100メリット
ナスダック100デメリット

ナスダック100は、世界的な事業展開を行っている情報技術セクターに分散投資が可能です。

高いパフォーマンスを上げており、キャピタルゲインを狙う投資家におすすめと言えます。

一方、リスクとリターンは相関関係にあり資産の多くをナスダック100に預けるのは注意が必要と言えるでしょう。

このため、全世界株式やS&P500を中心に、一部利回りアップを狙った保有を検討するのがおすすめです。

以上、ナスダック100メリット、デメリットまとめでした。

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