本記事では「大学生が株で稼ぐことは可能か?」をテーマにメリットと注意点を解説します。
2022年4月より高校家庭科にて「投資信託」の授業が開始。
金融商品のメリット、デメリットはもちろん、生涯のライフプランやリスク管理について授業が行われています。
このため、早期から株式投資に興味を持つ学生は増加傾向にあり、大学生にもなると「バイト代を使って株でお小遣い稼ぎ」と考える方も少なくありません。
株式投資を始めることで「世界経済に興味を持つ」、「企業分析ができる」など様々なメリットがあります。
但し、自身のお金を掛ける行為であり注意点も存在。
このため、本記事では大学生が株を始める際の注意点も深掘りします。
①大学生が株を始めるのはメリットがある
②一方、短期売買で安定した利益を出すのは難しい
③信用取引はせず長期投資を行おう
④口座開設方法によっては扶養から外れてしまう
⑤本記事の注意点もしっかりとチェックしよう
【当サイト推薦】moomoo証券アプリ
テクニカルデータやシグナルも無料で閲覧可能(新たな買い時を判断するの最適)
取引ツールとしても優秀であり、業界最安水準の手数料でサービスを提供している点も魅力。
現在、大盤振る舞いの口座開設キャンペーンが開催されており、当選した株の買付代金を受け取ることができます。
最大10万円相当貰えるお得なキャンペーンも上手く活用して、買付資金を確保してみましょう。
【現実】株の短期売買で稼ぐのは難しい
SNSでは華々しい投資成績が拡散される傾向にあります。
一方、「個人投資家の9割は損をしている」という言葉もあるように、株を始めたことで大きな損失を出す方も少なくありません。
SNSには生存者バイアスが掛かっており利益を出している投資家が目立ちやすい
生存者のバイアスを簡単に解説すると以下の通り
何らかの選択過程を通過した人・物・事のみを基準として判断を行い、通過に失敗した人・物・事が見えなくなること
つまり、SNSでは投資に成功している声が広く拡散され、失敗した方は静かに市場から撤退。
このため、一部の成功者(生存者)の意見を参考にし、「私も短期間で資金を何倍にもできるのでは?」と考えるのは危険です。
資金を数倍にした投資家は、強靭なメンタルと冷静な判断力はもちろん、最終的には運も持ち合わせています。
短期売買の相手は機関投資家など、知識も資金量も潤沢に保有しているプロが相手。
そんな相手に少額で安定した収益を稼ぎ続けるのは、現実的に困難と言えるでしょう。
このため、本記事では大学生が株式投資を始める際の注意点を深掘りしていきます。
(参考)【個人投資家はカモなのか?】株で勝てない6つの仕組みを徹底解説
「大学生が株で大儲けは可能か?」5つの注意点を解説
大学生が株を始める際の注意点は以下の通りです。
①安定した資産形成なら長期投資
安定した資産形成を目指す場合、「非課税制度を活用した長期投資」がおすすめです。
金融庁も「長期、分散、積立投資」による資産形成を推奨。
長期投資の場合、元本を下回ることなく安定した資産形成が期待されます。
大学生が老後までに毎月2万円を積立投資をした場合(20歳→60歳)
40年間と長期で運用した場合、複利の影響により期待リターンは3,000万円を超える
時間を味方にすることで、少額投資でもまとまった資産形成が可能です。
紹介料を受け取ることを目的に、大学生に「仮想通貨」、「FX」を訴求するメディアが存在
ボラティリティが高い金融商品は大学生には不要です
②信用取引はNG
自分の資産や株券を「担保」に、レバレッジをかけて売買する取引
- 保証金の「最大3.3倍」取引が可能
- 売り取引が可能
- 審査がある
「30万円以上証券口座へ入金」することで最大約100万円まで投資ができる点は魅力です。
但し、信用取引は保有資産以上にマイナスになる可能性がありリスクが高い取引。
投資を勉強する大学生にとって不要なサービスと言えます。
このため、信用取引は活用せず現物取引を行うようにしましょう。
③大学生は人的資本への投資を忘れない
大学生から投資を勉強するという行為は大変素晴らしいことです。
但し、未来のある大学生であれば「人的資本に投資をする」ということも忘れずに行いましょう。
- 海外旅行で経験を積む
- 英会話を学ぶ
- 新たな資格を取得する
など、自己投資は最もコストパフォーマンスが高い未来への投資です。
④扶養から外れる可能性がある
株で年38万円以上の利益が出た場合、親の扶養から外れてしまう場合があります。
証券口座を開設する際は以下3種類から選択することが可能。
- 特定口座「源泉徴収あり」
- 特定口座「源泉徴収なし」
- 一般口座
結論、「特定口座源泉徴収あり」すれば扶養から外れることはありません。
扶養から外れてしまうと、親の税金が増えてしまうため注意しておきましょう。
(参考)親の扶養から外れる条件
⑤余裕資金で始める
株式投資は余裕資金で始めるようにしましょう。
リスク許容度は、人それぞれ資金量や性格によって異なり正解はありません。
まずは、「最悪半分になっても良い」と思える資金量で始めてみることをおすすめします。
投資信託であれば100円から購入、単元未満株などワンコイン投資も始めてみるのも有効な方法です。
(参考)「貯金と投資」理想的なバランスとは?│年齢、生活環境、生活防衛資金で解説
「大学生が株で稼ぐ」4つのメリット
大学生が株式投資を始める場合、様々なメリットがあります。
①経済や市況に自然と興味を持つ
実際に金融資産を保有することで、経済動向に興味を持つきっかけになります。
- 世界経済
- 企業業績
- 金利、為替
など、株式市場を左右する要素は様々です。
また、株を始めることで各国の動向をチェックする機会が増加する方も少なくありません。
株式投資を通して、経済動向に詳しくなるというのはメリットと言えるでしょう。
②お金を働かせる感覚を学べる
「配当金」、「株主優待」などを受け取ることができるのも株取引の魅力。
年3~5%の配当金を受け取るだけでも、「お金を働かせる感覚」を学べるのはメリットと言えるでしょう。
配当金は不労所得であり、少しずつ買い増しすれば将来まとまったお金になることが期待されます。
バイト代の一部を金融資産に変更し、お金を働かせる感覚を学んでみましょう。
但し、高配当株には注意点もあるため以下記事も合わせて確認するのがおすすめです。
③企業分析力が付く
株式投資を行う場合、企業分析が必要不可欠です。
大学生の場合、将来自身が働く就職先を知るだけでなく、業績や成長性を理解するのにも有効。
セクター分析をすることで他の企業との差別化など、就職に有利になる点はメリットです。
④金融リテラシーの向上
株式投資を始めることで、金融リテラシーの向上にも期待できます。
現在、大学生を狙った投資詐欺が多数存在します。
そのほとんどが、「元本保証」かつ「高利回り」を謳うレベルの低い詐欺案件です。
投資をしている方であれば、現実的な利回りを理解しており詐欺に騙される可能性を下げることができます。
自身の金融リテラシーアップのためにも、「株式投資を始めてみる」というのも有効と言えるでしょう。
(参考)【詐欺】「怪しい権利収入の特徴とは?」正しい3つの作り方を解説
「大学生が株式投資」おすすめの投資法3選
大学生が株式投資を始める場合、以下3選を検討してみましょう。
- NISA
- 単元未満株
- 米国ETF
順番に解説します。
①NISA
まずは、非課税制度を活用したインデックス投資が最適解です。
2024年から運用が開始された新NISA制度の特徴は以下の通り
つみたて投資 | 成長投資枠 | ||
投資枠 | 年間投資枠 | 合計360万円/年 | |
120万円/年 | 240万円/年 | ||
非課税保有限度額 (総枠) |
1,800万円(枠の再利用が可能) (成長投資枠は最大1,200万円まで保有可) |
||
投資期間 | 制度実施期間 | 2024年1月~ | |
口座開設・ 非課税期間 |
無期限(恒久化) | ||
制度の併用 | 同時併用可能 | ||
対象年齢 | 18歳以上 | ||
対象商品 | 投資信託 (現行積立NISA同様) |
上場株式・投資信託等 (一部例外あり) |
投資枠の拡充、制度が恒久化(無期限)など多数の魅力があります。
広く分散された投資信託を購入することで安定した資産形成が可能。
満額投資をする必要はなく、「月1万円」など余裕資金で投資をすることが大切です。
積立NISAを始める際は、お得にポイントが受け取れるクレカ積立も忘れずに設定しおきましょう。
②単元未満株
最近では、単元未満株(1株)から投資ができるサービスを提供する証券会社が増加。
単元未満株の魅力は、「少額から株を購入することができる」という点です。
単元株(100株)の場合
- A社:約10万円
- B社:約50万円
- C社:約100万円
など、投資を始めたばかりの方には手軽に購入できない金額です。
一方、単元未満株の場合数千円から株の練習ができるのが魅力。
- A社:1,000円
- B社:5,000円
- C社:10,000円
必要に応じて、少額から取引を体験できるツールを活用してみましょう。
③高配当株投資
配当金に興味がある方は、高配当株投資も検討してみましょう。
高配当株の魅力は「不労所得」である点です。
以下、配当金事例(配当利回り4%にて試算)
投資額 | 配当金 | 事例 |
---|---|---|
300万円 | 月1万円 | 電気代がタダに |
900万円 | 月3万円 | 毎月のお小遣いに |
1,500万円 | 月5万円 | 食費がタダに |
3,000万円 | 月10万円 | 家賃がタダに |
7,500万円 | 月25万円 | 田舎ならFIREという選択肢も |
上記の通り、月数万円でも安定した配当金を受け取ることで生活にゆとりが生まれます。
高配当株投資の方法は以下の通り
- 個別株の購入
- 日経平均高配当株50ETFに投資する
- 米国高配当ETFに投資をする
広く分散された銘柄に投資をしたい方は、国内及び米国ETFの投資も検討してみましょう。
詳しくは以下記事で特徴と注意点を解説しています。
デモトレードアプリを活用した練習もおすすめ
大学生が投資の練習をしたい場合、デモトレードアプリの活用も検討してみましょう。
- 本物の株価を使用しリアルなデモ体験
- 取引銘柄3,600銘柄以上
- 漫画で株式投資が学べる
対象銘柄も幅広く「東証一部、二部、マザーズ、JASDAQ」に上場している銘柄から購入することができます。
気になる銘柄をお金を掛けずにノーリスクで投資してみましょう。
また、株たすではアプリ内で株を勉強する機能も搭載されています。
学生の投資教材としての利用実績もあるため、初めての株体験に最適なツールと言えるでしょう。
参考: グリーンモンスター株式会社
株たす-株式投資のシミュレーションゲーム
posted withアプリーチ
大学生が株で大儲けは可能か?【まとめ】
本記事では「大学生が株で稼ぐことは可能か?」をテーマにメリットと注意点を解説しました。
大学生が株取引を始めることで、「経済動向に興味を持つ」、「財務分析ができる」などメリットがあります。
但し、自己投資を行うことも忘れてはいけません。
また、短期取引で安定した利益を出すのは難しく、金融庁が推奨する長期投資がおすすめです。
個別株取引が気になる方は、「株たす」を活用したデモトレードで「自身には向いているのか?」をチェックしてみましょう。
以上、「大学生が株で稼ぐことは可能か?」まとめでした。
【関連記事】高校生、大学生が株式投資を勉強する方法を解説しています。
【関連記事】学生におすすめの株アプリを解説しています。
【関連記事】学生におすすめの銀行口座を解説しています。