本記事では、「FX」をテーマにやめとけと言われるデメリットと具体的対策を解説します。
FXはレバレッジ取引ができるため、少ない資金で効率よく投資をすることができます。
一方、「個人投資家は勝てない」、「急な相場変動で借金になった」などネガティブ意見も少なくありません。
エントリータイミングや資金コントロールが求められるため、すべての方におすすめできる投資商品ではないと言えるでしょう。
そこで、本記事ではFX取引におけるデメリットの部分を深掘りしていきます。
①FXは「レバレッジ取引」、「24時間取引可能」などメリットがある
②レバレッジ取引にはリスクがある
③FXに関する詐欺にも注意
④「レバレッジを抑える」、「損切設定をする」など対策を実施
⑤デモトレードアプリ、少額取引ができるツールを上手く活用しよう
「FX」3つのメリット
まずは、FXのメリットをチェックしていきましょう。
- 少額から取引できる
- 24時間取引可能
- 為替差益+スワップポイントの2つで利益を出せる
順番に解説します。
メリット①少額から取引できる
国内FX口座の場合、現在「25倍」レバレッジを掛けることができます。
金融庁のレバレッジ規制により2010年に最大50倍、2011年から最大25倍まで変更
このため、10万円の証拠金であれば250万円相当の取引が可能です。
少ない資金で効率良く投資ができるのは、FX投資のメリットと言えるでしょう。
メリット②24時間取引可能
FXは平日24時間取引することができます。
日本株の場合9:00~15:00と時間の制約がある
会社員の場合、平日昼間に日本株を取引するのは困難です。
一方、FXの場合「仕事が終わってから」など空いた時間で取引できるのは強みと言えるでしょう。
メリット③為替差益+スワップポイントの2つで利益を出せる
FXで利益を得る方法は「為替差益」、「スワップポイント」の2種類。
- 為替差益:為替レートの変動を利用して利益を出す
- スワップポイント:金利差を利用して利益を出す
為替差益だけでなく、2つの通貨の金利差によるスワップポイント(金利差調整分)で利益を出すことができるのは強みと言えるでしょう。
- トルコリラ
- メキシコペソ
- 南アフリカランド
などが有名な高金利通貨です。
但し、ポジションによっては逆にスワップポイントを支払う必要がある点は注意が必要です。
こんなメリットがあるFXですが「やめとけ」と言われるデメリットがあります。
「FXなんてやめとけ」と言われる5つのデメリット
FX取引のデメリットは以下の通りです。
デメリット①FXはリスクが高い
FXのメリットでもある「レバレッジ」は、極めて高いリスクがあります。
予想が当たった場合は効率よく利益を出せる反面、逆に相場が動いた場合大きな損失が発生。
リスク管理が難しくレバレッジ取引により多くの退場者を出しているのも事実です。
資産のすべてを失う方が多く、国内FX取引は規制が強化(レバレッジ50倍→25倍)
結論、「利益が25倍=損失も25倍」という点は認識しておきましょう。
デメリット②最悪借金になる可能性がある
FXは取引は借金になる可能性があります。
FXの制度上、証拠金が少なくなると一定のルールに沿って強制決済(ロスカット)を実施
但し、「天災」、「システムトラブル」などにより大きくレートが動いた場合は強制決済が機能しない場合がある
また、平日24時間相場が動いているため「寝ている間に大損」ということも少なくありません。
「夜間相場が気になって寝つきが浅い」という方も一定数いるため、レバレッジを掛け過ぎた取引には十分注意しましょう。
デメリット③ゼロサムゲームである
FXは「ゼロサムゲーム」である点も注意が必要です。
二国間の為替の取引を行うので市場全体の価値が上がるということはありえず、一方のレートが上がればもう一方のレートが下がる
つまり、自身が10万円の利益を得た場合、その利益は他のトレーダーが10万円の損失を被ることで発生します。
トレーダーの相手は、機関投資家やヘッジファンドなど投資のプロが実質市場を操作。
資金や情報量に違いがあるため「個人投資家が安定して利益出すことは難しい」と言われる由縁です。
デメリット④詐欺に騙されるリスクがある
「安定的に勝てるシステムがある」などFXに関する詐欺には注意が必要です。
現在、詐欺の方法も巧妙になりSNSで豪華な生活ぶりをアップし、「勝ち方を教える」などと高額でシステムを販売。
本当に勝てる必勝法であれば、自身で利益を出した方が効率的と言えるでしょう。
また、海外FX業者を紹介するメディアも少なくありませんが、当サイトは懐疑的であり非推奨と考えています。
「1,000倍など高レバレッジ取引に対応」など訴求する記事もありますが、取引はロスカットばかりです。
また、海外FXの勧誘から口座開設をした場合、「IB報酬」が勧誘者に支払われます。
IB報酬:紹介したトレーダーがトレードをするたびに取引数量に応じた報酬を獲得できる
この報酬の原資はトレーダーから得る手数料である点は説明不要でしょう。
また、海外FX業者は国内での営業はグレーゾーンであることが多くあります。
このため、FXを始める場合国内業者を利用するようにしましょう。
(参考)無登録の海外所在業者による勧誘にご注意ください:金融庁
デメリット⑤確定申告が必要
FXで利益が出た場合、確定申告が必要です。
会社員の方であれば、通常確定申告は不要であるため「めんどくさい」感じる方も少なくないでしょう。
確定申告が必要な場合は以下の通りです。
- 給与以外の所得が20万円を超える人
- 給与を2カ所からもらっている人
- 給与が2000万円を超える人
株式投資の場合、「特定口座」を選択することで確定申告は不要となります。
利益を上げた場合に限られますが、確定申告が必要な点は注意しましょう。
【参考】FXの確定申告と経費について
「FX」を始める場合の5つの対策
FXを始める場合、以下5つの対策を検討しましょう。
- レバレッジを落として取引する
- 損小利大の投資を心掛ける
- 損切りラインを設定する
- デモトレードアプリを活用する
- 少額からFXにチャレンジしてみる
順番に解説します。
対策①レバレッジを落として取引する
「まずは相場から退場しない」ということが大切です。
このため、レバレッジを取りすぎた投資には注意しましょう。
レバレッジ取引には魅力があるも以下デメリットがあります。
- 冷静に投資判断ができなくなる
- 損失が大きく損切りができない
- ポジションを持っていると常に相場が気になる
また、デメリットでも解説した通り海外FX口座は「1,000倍」の高レバレッジに対応。
結論、全くおすすめできる投資法ではないため十分注意しましょう。
対策②損小利大の投資を心掛ける
「利益は大きく損失は小さい」取引を心掛けましょう。
多くの投資家は少額で利確を繰り返し、損切りができず大きな損失を出してしまいます。
いわゆる「コツコツドカン」と言われるものです。
簡単ではないですが、「損小利大」の取引を心掛けることが大切と言えます。
対策③損切りラインを設定する
新規注文と同時に損切ラインを設定しておきましょう。
利確と損切を同時に設定できる「OCO注文」を活用しよう
大きな損失を見るとついつい「損切りはしたくない」と思うのが人の性。
感情に左右されず損切りができるよう、注文と同時に損切り設定は忘れず行うことが大切です。
対策④デモトレードアプリを活用する
FXが気になる方は無料で遊べるデモトレードアプリの活用も有効と言えるでしょう。
デモトレードアプリのメリットは以下の通り
- 土日も仮想チャートで練習できる
- ノーリスクで勉強できる
- 無料で活用できる
特に、リスクがあるFXをノーリスクで体験できるのは強みです。
デモトレードアプリを通して、「自身には向いていない・・・」と感じたら素直にFXは辞めておきましょう。
- 漫画、動画で勉強できる
- 複数取引ペアを選択できる
- 取引ロットも変更可能
FXについて、漫画、動画で分かりやすく学べるのが「FXなび」の特徴です。
また、実際の為替チャートを活用して本番さながらの練習ができます。
FXなび
posted withアプリーチ
対策⑤少額からFXにチャレンジしてみる
実際にFX取引を始める場合、少額取引に対応している「MATSUI FX」の利用も検討してみましょう。
- 1通貨100円から取引が可能
- 業界最狭水準のスプレッド
- 安心の電話サポート機能あり
松井証券が提供する国内FX口座であり、100円からと少額取引に対応しています。
約5円の証拠金から取引開始可能と超少額で取引できる点が強みです。
「1万円で練習」など、リスクを抑えて取引体験をしてみてはいかがでしょう。
「FXなんてやめとけ」デメリット【まとめ】
本記事では「FX」をテーマにやめとけと言われるデメリットと具体的対策を解説しました。
本記事で解説したFXのデメリットは以下の通りです。
FXには魅力があるも、すべての方におすすめできる投資ではありません。
このため、「リスクが高い」、「最悪借金になる」点はしっかりと理解しておきましょう。
また、デモトレードアプリ「FXなび」、少額取引に対応している「MATSUI FX」の活用もおすすめです。
以上、「FXやめとけ」と言われるデメリットまとめでした。
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