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金ETF「GLD、GLDM、IAU」を比較検証│6つの違いと買い方を解説

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悩み人
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金ETF「GLD、GLDM、IAU」3種の違い知りたい

本記事では、金ETF「GLD、GLDM、IAU」をテーマに違いとおすすめの買い方を解説します。

金は現物資産であり、購入することで守りに強いポートフォリオを組むことができます。

一方、金を自宅に保管していた場合、盗難・災害リスクには注意する必要があると言えるでしょう。

そこでおすすめなのが、ETFを活用した金投資。

但し、金ETFには複数の種類があり「どれを購入したら良いのだろう・・・」と悩みを持つ方は少なくありません。

そこで、代表的な金ETFである「GLD、GLDM、IAU」3種の違いを解説していきます。

本記事の結論

①金ETFは手数料が安く守りの資産として優秀

②「純資産額」、「歴史の長さ」を求める場合「GLD」

③「経費率を抑えたい」、「手軽な株価」を求める場合「GLDM」

④金価格以外に為替リスクには注意をしよう

⑤ベストな買い方は「楽天証券」or「SBI証券」+「GLDM」

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「GLD、GLDM、IAU」比較表

まずは、金ETF3種の比較を見ていきましょう。
(データ:2024年5月1日時点)

※スマホの方はスライドできます。

シンボル GLD GLDM IAU
運営会社 ステート
ストリート
ブラック
ロック
ステート
ストリート
設定日 2004年11月18日 2018年6月25日 2005年1月21日
純資産額 617億ドル 73億ドル 284億ドル
配当利回り 0% 0% 0%
経費率 0.40% 0.10% 0.25%
株価 184.94ドル 39.56ドル 37.76ドル
最新の株価 公式 公式 公式
POINT

金ETFには他にも種類が存在する

  • BAR
  • SGOL
  • AAAU

但し、国内証券で取り扱いがないことから比較対象から除外しています

続いて、「GLD、GLDM、IAU」の違いを深堀りしていきます。

「GLD、GLDM、IAU」6つの違いを解説

比較するポイントは以下の通りです。

順番に解説します。

①設定日

設定日の違いは以下の通りです。

設定日
GLD 2004年11月18日
GLDM 2018年6月25日
IAU 2005年1月21日
POINT

「GLD」が最も歴史のある金ETF

このため、金ETFの「元祖」を選びたい方はGLDを選択するようにしましょう。

②純資産額

純資産額比較は以下の通りです。

純資産額
GLD 617億ドル
GLDM 73億ドル
IAU 284億ドル
POINT

「GLD」が最も純資産額が多い

但し、GLDMも73億ドルあることから早期償還の心配はないと言えるでしょう。

また、GLDMは運用会社が世界最大の「ブラックロック」である点も評価されるポイントです。

このため、純資産額はあまり気にする項目ではありません。

③配当利回り

金ETFにインカムゲイン(配当金)はありません。

配当利回り
GLD 0%
GLDM 0%
IAU 0%

このため、すべての金ETFで配当利回りは0%です。

④経費率

経費率も投資をする上で大切なポイントです。

経費率
GLD 0.40%
GLDM 0.10%
IAU 0.25%
POINT

GLDMは2022年2月経費率引き下げ(0.18→0.10%)を発表

経費率の点では「GLDM」が最も優秀です。

手数料を抑えたい方は「GLDM」への投資を検討しましょう。

⑤株価(購入の手軽さ)

購入の手柄さの指標として、株価も重要なポイントです。
※株価データは2024年5月1日時点

株価
GLD 213.51ドル
GLDM 45.74ドル
IAU 43.62ドル
POINT

購入の手軽さは「GLDM」、「IAU」が優秀

日本円で「7,300円前後」から購入することができます。

⑥株価推移

続いて、金ETFの株価推移を見ていきましょう。

「GLD」、「GLDM」、「IAU」のパフォーマンス比較チャート
(期間2011年~2023年)

POINT

3つのETFは金現物の値動きに連動するため、パフォーマンスに違いはない

このため、手数料の安さ、購入の手軽さを意識することが大切

比較ポイントをまとめると以下の通りです。

設定日 「GLD」が元祖
純資産額 「GLD」がNO.1
配当利回り 配当金はなし
経費率 「GLDM」が最も低コスト
株価 「GLDM」、「IAU」が優秀
株価推移 違いはない

以上を踏まえ、金ETFに悩んだら以下対応がおすすめです。

「純資産額」、「歴史の長さ」を求める場合「GLD」

「経費率を抑えたい」、「手軽な株価」を求める場合「GLDM」

「IAU」も優秀な金ETFであるも、現状「中途半端」なポジションと言えます。

筆者としては、パフォーマンスが同じであれば低コストで運用ができる「GLDM」の活用がおすすめです。

以上のポイントを踏まえて自身に最適な金ETFへ投資をしてみましょう。

【重要】金ETFを購入する場合のおすすめの方法

金ETFを購入する場合、手数料にも注目しましょう。

国内大手ネット証券では、顧客獲得を目的に「米国ETFの手数料無料キャンペーン」を実施。

以下、証券会社では金ETFも無料対象となっています。

楽天証券 SBI証券 マネックス証券
GLDM GLDM 対象外
POINT

楽天証券」or「SBI証券」がGLDMの売却手数料無料に対応

この点を踏まえると「楽天証券orSBI証券+GLDM」の組み合わせが現状最適解と言えます。

これから、金ETFの買付を検討している方は購入方法にも注意しましょう。

【番外編】ETF以外で金投資をする方法

「金を購入する」と考えた場合、「金貨」または「純金積立」をイメージする方も少なくありません。

金貨、インゴットの場合、店頭で現物を購入。

金を所有できる満足感が魅力と言えます。

但し、盗難・災害リスクには十分注意しましょう。

田中貴金属ホームページより引用

純金積立の場合、田中貴金属などを活用した投資となります。

  1. 月々3,000円以上1,000円単位で少額購入が可能
  2. 自動積立にも対応
  3. 現物への変更も可能

少額から積立できるため、田中貴金属で純金積立を行う投資家も少なくありません。
(参考)田中貴金属の純金積立

但し、手数料には注意をしましょう。

インゴット 売却、購入共に手数料(2,000円~16,500円)
純金積立 積立手数料「1.5~2.5%+年会費」
金ETF 0.1%~0.4%/年

上記の通り、金ETFと比較して手数料が高いのが課題です。

このため、盗難リスク、手数料を加味すると金ETFの活用がおすすめと言えるでしょう。

「GLD、GLDM、IAU」3つの注意点

「GLD、GLDM、IAU」などの金投資は安全資産としての魅力があります。

但し、すべての方におすすめできるものではありません。

このため、以下注意点を理解しておきましょう。

  1. 価格は上がりづらい
  2. 金はインカムゲインがない
  3. 為替の影響を受ける

注意点①価格は上がりづらい

金ETFは現物資産であることから、価格は上がりづらい傾向にあります。

GLD(金ETF)、VOO(株式)10年チャート

金ETFは株式と比較して大きくパフォーマンスが劣ります。

このため、資産形成初期には株式メインで投資をするのが良いでしょう

一方、金はコロナショック時の価格下落は少なく「守りの資産」として優秀。

リスク許容度に応じて、ポートフォリオの一部に組み込みことも検討してみましょう。

注意点②金はインカムゲインがない

金ETFはインカムゲイン(配当金)が得られません。

株式の場合、企業が生んだ余剰利益から株主への配当が支払われます。

このため、金投資はあくまで守りの資産であり投資比率には注意しましょう。

自身の年齢や資産額からポートフォリオを組むことが大切です。

(参考)【重要】理想的なアセットアロケーションとは?6つポイントで解説

注意点③為替の影響を受ける

金の価格は現物以外にも「為替」の影響も考慮する必要があります。

国際的な金の取引単位は「トロイオンス」です。
(1トロイオンス約31.1035g)

1トロイオンスあたりの価格は米ドルでの取引のため、日本で金を購入する場合為替リスクも認識しておきましょう。

  • 1ドル100円
  • 1ドル150円
上記の場合、金価格が同じでも1.5倍違いがでる

このため、金ETFの値動きはマイルドであるも為替影響で「想定以上に評価損が出た・・・」という可能性があります。

詳しくは「純金積立おすすめしない理由」にて注意点を解説しているため、合わせてチェックをしておきましょう。

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「GLD、GLDM、IAU」6つの違い【まとめ】

本記事では、金ETF「GLD、GLDM、IAU」をテーマに違いとおすすめの買い方解説しました。

記事のポイントをまとめると以下の通り

  1. 金ETFは手数料が安く守りの資産として優秀
  2. 「純資産額」、「歴史の長さ」を求める場合「GLD」
  3. 「経費率を抑えたい」、「手軽な株価」を求める場合「GLDM」
  4. ベストな買い方は「楽天証券」or「SBI証券」+「GLDM」
  5. 金価格以外に為替リスクには注意をしよう

金ETFは守りの資産として優秀な金融商品です。

但し、パフォーマンスは株式に大きく劣る点は理解しておきましょう。

また、経費率を抑えたい方は「GLDM」を活用するのがおすすめです。

以上、金ETF「GLD、GLDM、IAU」まとめでした。

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