本記事では「新NISAはオールカントリーだけでいいのか?」をテーマに5つのポイントで解説します。
オールカントリーは、投資家から高い評価を受けている投資商品です。
2024年新NISA開始に合わせて、投資信託の購入を検討している方が増加しています。
そこで出てくる悩みとして、「投資商品はオールカントリーだけでいいのか?」、「S&P500も購入するべきか?」など考えるシーンも出てくるでしょう。
このため、本記事ではシンプルに保有資産をオールカントリー100%にする際の考えるべきポイントを解説します。
オールカントリーは時価総額に応じて世界経済に投資をすることが可能
このため、新NISAでオールカントリーに投資をするのは最適解の1つと言える
但し、事前に理解するべきポイントがあるためチェックしておこう
【当サイト推薦】moomoo証券アプリ
テクニカルデータやシグナルも無料で閲覧可能(新たな買い時を判断するの最適)
取引ツールとしても優秀であり、業界最安水準の手数料でサービスを提供している点も魅力。
現在、大盤振る舞いの口座開設キャンペーンが開催されており、当選した株の買付代金を受け取ることができます。
最大10万円相当貰えるお得なキャンペーンも上手く活用して、買付資金を確保してみましょう。
オールカントリーに投資をする投資家の口コミ、評判
オールカントリーにのみ投資を行う投資家の口コミ、評判を集めました。
全世界株式に投資をすればほぼ100点
私の全資産はほぼ「全世界株式+現金」です。
レバレッジが良いとか悪いとか米国株のみとか債券を含めるかどうかとか、詳しい人たちのやりとりは面白いし勉強にもなりますが、普通の人が投資でお金を増やすのに「全世界株式+現金」は十分すぎるくらい及第点(ほぼ100点)だしリスク管理もしやすい。
Xより引用
大きな暴落なく運用継続中
インデックス投資を始めて3年経った。全世界株式(eMAXIS Slime オルカン)のみ。ここまでは大した暴落はなく、航路を守れた
Xより引用
投資の王道
ぼくの投資行動は、オルカン(全世界株式)への積立のみです。地域や時期、金額など細かいことを考えずに、世界経済の成長にベットしているわけです。いわゆるほったらかし投資の王道なので、詰まるところいつ積立を止めるかもぜんぜん考えていません笑
Xより引用
分散性の高さから、ポートフォリオの100%を全世界株式で保有している投資家も少なくありません。
楽天証券買付ランキングでも1位と高い人気を保有しています。
オールカントリー(全世界株式)3つの特徴
オールカントリーの特徴は以下の通りです。
- 約3,000社に分散投資
- カントリーリスクに対応できる
- 格安な手数料
順番に解説します。
特徴①約3,000社に分散投資
オールカントリーの組入銘柄数は日本を含む「約3,000社」です。
このため、特定の企業が業績不振を発表しても株価に対する影響を抑えることができます。
インデックス投資は「市場の平均点を取れる」と言われており、経済成長の恩恵を受けることが可能
また、時価総額に応じて自動でリバランスを行ってくれるため、投資家がメンテナンスをする必要がありません。
特徴②カントリーリスクに対応できる
オールカントリーの魅力は、カントリーリスクに対応できる点にあります。
現状、米国1強状態にありますが将来に渡り担保されるものではありません。
将来的に新興国の株式がパフォーマンスが高くなった時も、経済成長の恩恵を受けることが出来る点はオールカントリーの魅力と言えるでしょう。
特徴③格安な手数料
オールカントリーの手数料は格安です。
eMAXIS Slim全世界株式の手数料は「年0.05775%」
仮に100万円を投資した場合でも年間577円の手数料で運用が可能
投資家自身が「3,000社に分散投資+リバランス」するのは困難であるため、低コストで運用できるのは強みと言えるでしょう。
「新NISAはオールカントリーだけでいい?」チェックするべき5つのポイント
ポートフォリオをオールカントリーだけにする場合、以下5つのポイントを理解しておきましょう。
ポイント①パフォーマンスに注意
過去10年のパフォーマンスは「S&P500」が優秀な結果となっています。
2012年以降のS&P500とオールカントリーのパフォーマンス比較
年間収益率比較は以下の通りです。
年度 | オールカントリー | S&P500 |
2013年 | 49.2% | 60.4% |
2014年 | 21.1% | 31.7% |
2015年 | -2.2% | 0.9% |
2016年 | 2.9% | 6.1% |
2017年 | 20.3% | 17.5% |
2018年 | -7.5% | ‐7.7% |
2019年 | 26.8% | 30.5% |
2020年 | 9.0% | 10.3% |
2021年 | 32.7% | 44.5% |
2022年 | 2.1% | 6.0% |
2023年 | 19.6% | 23.3% |
S&P500:9勝
全世界株式:2勝
パフォーマンスの点で考えると、S&P500の方が優秀な結果となっています。
但し、あくまで過去11年間のパフォーマンス比較でありこれからの未来は誰にも分かりません。
この先30年と考えると、現在好調な米国が厳しいパフォーマンスとなることも十分考えられます。
オールカントリーは、世界経済の成長に期待するものであり特定の期間や指数と比較する必要はありません。
ポイント②為替リスクを理解
オールカントリーのみに投資をする場合「為替の影響」を軽視することができません。
- 1ドル:100円
- 1ドル:80円
では、同じ株価であっても損益は約20%異なります。
過去10年で見ても大きなボラティリティとなっており、オールカントリーに投資をする場合「為替の影響」には注意が必要です。
為替リスク対策としては、「国内債券」、「日本株」への投資を検討することが大切。
また、日本円を現金として保有するだけでも十分な対策と言えるでしょう。
ポイント③米国企業の影響は大きく受ける
オールカントリーの組入「60.6%」はアメリカです。
全体の約6割がアメリカであり、結局のところ米国市場の影響を大きく受けることになります。
「アメリカが風邪をひくと日本も風邪をひく」という言葉があるように、今や米国市場の影響は世界に波及。
このため、米国市場の動向については注視する必要があると言えます。
但し、時価総額に応じて定期的にリバランスが行われため、市況によって柔軟にポートフォリオが見直されるのはオールカントリーの魅力です。
ポイント④相関係数の低い資産の保有も検討する
オールカントリーは1本で全世界に投資ができる素晴らしい金融商品です。
但し、資産としては「株式100%」であり相関係数が高い関係にあります。
米国株式が下落➤全世界株式が下落
日本株式が下落➤米国株式が下落➤全世界株式が下落
など、時価総額が大きな国で政治リスク、天災が発生した場合、同時株安に繋がることも少なくありません。
このため、オールカントリーに投資をしたとしても、相関係数の高い株式であることには変わらず、分散性として課題が残る点は理解が必要です。
相関係数が低い分散を目指す場合、現金はもちろん「日本債券」、「金」への投資も検討してみましょう。
myINDEX相関係数より引用
(参考)理想的なアセットアロケーションとは?6つポイントで解説
ポイント⑤すべての未来に対応できる
オールカントリーへの投資はすべての未来に対応できる点が強みと言えます。
以下、2014年~2021年主要資産別年間パフォーマンス一覧
引用:日興アセットマネジメント
- 日本株式:2015年
- 新興国株式:2017年、2020年
- 先進国株式:2019年
各年度によって好調な資産に変動があり、毎年最大パフォーマンスを求めることは不可能です。
このため、オールカントリーで世界経済に投資するのは効率的と言えるでしょう。
一方、課題は「債券」、「REIT」など異なるアセットへの投資が出来ない点にあります。
必要に応じて、個別で別アセット購入するか8資産均等型の投資信託を購入するのもおすすめです。
「オールカントリーだけ」ポートフォリオ100%をおすすめする人
オールカントリーは投資商品1本で全世界に分散投資が可能な素晴らしい投資商品。
毎年、好調な主要資産が異なるため、最大パフォーマンスを追い求めることは不可能です。
このため、市況に応じて投資商品を変更せず緩やかに世界経済成長の恩恵を受けたい方におすすめの投資商品と言えます。
- 若年層から余裕資金をオールカントリーに投資
- 日々の株価チェックはせず残りのお金で自己投資に充てる
- 不要なストレスや投資に関する勉強の時間を省きながら資産形成が可能
投資に関する勉強することは楽しいと感じる一方、日々株価の変動があるためストレスに繋がる場合も少なくありません。
自身の資産を世界経済の成長に預け、残りの時間を自己投資に充てるのもおすすめと言えるでしょう。
オールカントリーに投資をする方の気になる5つの質問
オールカントリーに投資をする方の気になる質問を集めました。
Q1.オールカントリーとS&P500はどっちがおすすめか?
オールカントリー同様S&P500も投資家から高い評価を得ています。
このため、以下ポイントから判断しましょう。
分散性 | オールカントリーが優位 |
---|---|
手数料 | 僅かにS&P500が優位 |
パフォーマンス | 過去12年間でS&P500が優位(9勝3敗) |
「今後の米国の成長をどう考えるか?」が投資商品を検討するポイントです。
少しでも不安がある方は、すべての未来に対応できるオールカントリーを選択するのが良いでしょう。
Q2.オールカントリーと除く日本どっちがおすすめか?
オールカントリーには「日本を除く」という、投資商品も存在します。
分散性 | オールカントリーが優位 |
---|---|
手数料 | 同じ |
パフォーマンス | 大きな違いはない |
オールカントリーの日本投資割合は5.5%であり、パフォーマンスに大きな違いはありません。
投資商品を1本にするのであれば、素直にオールカントリーを選択するのが良いでしょう。
一方、日本株に投資をしている方は「除く日本」も選択肢として有効です。
Q3.オールカントリーのパフォーマンスは?
投資期間別パフォーマンスは以下の通りです。
- 1年:35.2%/年
- 5年:18.0%/年
- 10年:13.4%/年
- 20年:10.2%/年
- 30年:9.4%/年
短期でのパフォーマンスは変動が大きいため、20年~30年の利回りを参考にするのが良いでしょう。
Q4.オールカントリーはどの銘柄を購入するべきか?
オールカントリーには多数の取り扱い銘柄があるため、手数料比較一覧を作成しました。
信託報酬 | |
VT(ETF) | 0.07% |
eMAXIS Slim全世界株式 | 0.05775% |
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) | 0.05775% |
eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型) | 0.05775% |
SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド | 0.1338% |
ニッセイ世界株式ファンド | 0.1144% |
たわらノーロード全世界株式 | 0.1133% |
投資信託では、信託報酬引き下げを発表した「eMAXIS Slimシリーズ」が優位な状況です。
このため、月5万円まで投資信託をクレカ積立してポイント還元を受けるのが最適解と言えます。
また、米国ETFの場合バンガード社が提供する「VT」へ投資を行いましょう。
信託報酬「0.07%/年」と格安な運用が可能です。
現在、顧客獲得を目的に「米国ETFの買付手数料無料キャンペーン」を実施
楽天証券 | SBI証券 | マネックス証券 |
無料 | 無料 | 無料 |
Q5.新NISAでオールカントリーはいくら購入可能か?
非課税保有限度額は1,800万円です。
つみたて投資枠 | 成長投資枠 | |
年間投資枠 | 合計360万円/年 | |
120万円/年 | 240万円/年 |
つみたて投資枠、成長投資枠が用意されており年360万円まで投資ができます。
このため、資金に余裕がある方は「月30万円×5年」投資をすることができます。
自身の資産状況と相談の上、無理のない範囲で投資をするようにしましょう。
(参考)「貯金と投資」理想的なバランスとは?│年齢、生活環境、生活防衛資金で解説
米国株投資をサポートする投資アプリを活用しよう
米国株に魅力があるも「情報収集に苦労する」という方も少なくないでしょう。
そんな方におすすめなのが、投資アプリ「mooomoo」の活用です。
「moomoo」は、2022年10月27日誕生した新しい次世代型金融情報アプリ。
国内100万ダウンロード突破、世界では2,300万人以上のユーザーがmoomooのアプリを利用しています。
革新的なサービスとして世界の投資家に認められているツールです。
moomooは日本株はもちろん、米国株のリアルタイム表示に対応。
企業分析に強く、売上、決算報告などアプリを通して細かくチェックすることができます。
ETFの長期チャート、注文約定分析にも対応。
無料で利用できるツールであるため、気軽に使用感をチェックしてみましょう。
➤「moomoo」を無料でダウンロード
※IDを取得すればすぐに利用できます
moomoo
posted withアプリーチ
新NISAはオールカントリーだけでいい?【まとめ】
本記事では「新NISAはオールカントリーだけでいいのか?」をテーマに5つのポイントで解説しました。
オールカントリーは不確実な未来に対応できる素晴らしい投資商品
手数料も安く新NISAを活用してオールカントリーだけに投資をするのは素晴らしい選択と言える
但し、オールカントリーだけに投資をする場合、以下ポイントを理解しておきましょう。
現状は米国株1強の状態が続いているも、10年後、20年後となると誰にも分かりません。
このため、世界経済に投資ができるオールカントリーは長期投資に向いている商品と言えるでしょう。
早期からオールカントリーに継続投資を行い、日々の株価変動は気にせず「資格」、「経験」など人的資本に投資をすることをおすすめします。
以上、「新NISAはオールカントリーだけでいいのか?」まとめでした。
【関連記事】オールカントリーとS&P500を両方買う場合の注意点を解説しています。
【関連記事】S&P500の買い時テーマにポイントを解説しています。
【関連記事】米国株の情報収集に最適なサイトをまとめています。