本記事では「株で破産するパターン」をテーマに具体的な事例を解説します。
2024年新NISA制度開始に伴い、新たに株式投資を始める方が増加。
今後投資信託を活用して資産形成をスタートする方も少なくないでしょう。
一方、株は値動きのある金融商品であるため「人生が終了してしまうほどの損失」を出す方が存在します。
このため、株取引におけるリスクとして破産してしまうパターンを抑えておきましょう。
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「株で人生が終わった・・・」5つの破産パターン
株で人生が終わるほどの破産をするパターンは以下の通りです。
①上場廃止で破産
株式投資のリスクとして、投資企業の倒産が挙げられます。
- 上場基準に不適合
- 虚偽記載又は不適正意見等
- 有価証券報告書の提出遅延
など、上場を維持するにあたり企業が守るべき基準が存在。
株式合併やTOBであれば大きな問題はありませんが、債務超過による破産の場合保有株は紙切れになります。
音響機器メーカー大手「オンキョー」は債務超過により上場廃止
上場廃止時の株価は1株あたり1円
2017年には一時1,600円代の株価を付けており、オンキョーに集中投資をしていた投資家は大きな損失を出したと言えるでしょう。
②信用二階建てで人生終了
信用取引は自分の資産や株券を「担保」に、レバレッジをかけて売買する取引です。
保証金の「最大3.3倍」まで取引が可能できるため、少ない資金で効率良く投資できるのが魅力と言えます。
例:資産100万円の場合⇒最大330万円分
レバレッジを掛けた取引は魅力があるも、損失も大きくなるため注意が必要です。
その中でも「信用二階建て」は極めてリスクが高い取引としておすすめできるものではありません。
委託保証金として差し入れている代用有価証券と同一銘柄の信用買建を行うこと
対象銘柄が下落すると、信用建玉の評価損と代用有価証券の評価額の減少が同時に発生し急激に委託保証金率が低下する
※シンプルに解説すると、現物株A社の保証金を活用して信用取引で同一A社の株を購入する行為
2006年当時株価の上昇を続けていた「ライブドア」に対して、信用二階建てを行っていた投資家が存在。
ライブドアショックによるストップ安により、強制決済が行われず保有資産以上の損失を発生させた方も少なくありません。
③売り取引で破産
株式投資は「買い」取引を行うことが一般的です。
一方、信用取引は売り取引に対応しており、相場下落時も収益を上げることが可能。
市況に左右されずエントリーができるのは信用取引の強みと言えるでしょう。
但し、「買いは家まで売りは命まで」という格言があり、空売りの損失は青天井という点は注意しましょう。
- 「買い」の最大損失:100%
- 「売り」の最大損失:無限大
株価の上昇には制限がなく10倍(テンバガー)になる場合も存在。
特に、空売りで一番の恐怖は「連続ストップ高で買い戻せない」というリスクです。
結果として多額の損失を出してしまい、人生が終了するほどの借金を抱えてしまう場合があります。
④バイオ株で大損
バイオ株は新薬発表と合わせて、株価が急騰することで有名です。
例:テラは2020年4月下旬以降、約1ヶ月で株価が11倍に上昇
急騰要因は、COVID-19肺炎に対する間葉系幹細胞を用いた治療法の開発に関する共同研究契約を締結したことにあります。
元々、低位株だったこともあり短期的な利益を狙った投資家から多額の資金が流入したことも要因です。
一方、バイオベンチャーは赤字企業も多く、短期的な急騰に終わる場合も多く投資初心者の方におすすめできるセクターとは言えません。
2022年バイオベンチャー「テラ」は上場廃止を発表
このため、「一時的な急騰銘柄」、「話題になっている銘柄」という理由だけで安易に投資をするのは辞めておくのが良いでしょう。
⑤マネーゲームに参加して人生終了
上場廃止直前には様々な憶測から株価が何倍にもなるマネーゲームが繰り広げられます。
1週間で株価が10倍になることもあり、短期的な利ザヤを狙った投資を行う方が存在。
11月28日 | 民事再生法申請を発表 |
---|---|
12月1日 | 株価51円 |
12月2日 | 株価21円 |
12月3日 | 寄り付きで株価1円を付ける(終値6円) |
12月9日 | 突然の高騰→株価12円 |
12月10日 | 更なる高騰18円 |
1週間あまりで1円から18円(18倍)と異常なマネーゲームを見せています。
株価が上昇をする情報は無く、完全なるマネーゲームによる上昇です。
足利銀行の上場廃止時株価は1円
運よく短期的な株価上昇により利益を出した投資家がいる反面、多くの方が多額の損失を出しています。
最悪売るに売れず紙切れになるリスクも高いため、上場廃止時に発生するマネーゲームへの参加は辞めておきましょう。
「株で人生が終わった・・・」とならないための5つの対策
株で人生が終わるほどは破産を経験しないための対策は以下の通りです。
- 銘柄を分散させる
- 現物投資に限定する
- 単元未満株を活用する
- 現金と投資比率を意識
- 投資信託を活用する
順番に解説します。
①銘柄を分散させる
卵は1つのカゴに盛るな」という格言があるように、銘柄分散を行うことが大切です。
特定銘柄への集中投資は大きな利益を出せる反面、「企業不祥事」、「業績不振」によりリカバリーが効かない損失となります。
このため、1銘柄当たりポートフォリオの数%に留めるなど銘柄分散を図るのが良いでしょう。
銘柄分散はもちろん、「債券」、「不動産」など異なるアセットに分散することも検討しよう
②現物投資に限定する
株での破産を避ける場合、現物投資に限定するようにしましょう。
信用取引には魅力があるも、資産以上にマイナスとなり最悪借金になる可能性があります。
資産30万円で約100万円の株式を購入
1週間後50万円まで評価額が減少
上記の場合、資産30万円に対して損失50万が発生するため、証券会社に不足分を返却する必要があります。
元本以上にマイナスとなり借金となる可能性がある点は課題です。
投資家保護を目的に、保有資産を下回る前に強制決済が行われる
但し、株式投資では「いつ何があるか分からない」というリスクがある
- 大震災による災害リスク
- 企業の不祥事
- ウイルスの感染拡大
など、「買い手が付かず売りたくても売れない」場面では多額の借金となる
信用取引の大きなリスクであるため、理解をした上で制度を活用しましょう。
③単元未満株を活用する
投資金額が少ない方の場合、銘柄分散を図るのが困難です。
結果として資金面で、特定銘柄への集中投資になっている方も少なくないでしょう。
投資金額が少額の場合、単元未満株を活用するのがおすすめです。
- A社:約10万円
- B社:約50万円
- C社:約100万円
投資を始めたばかりの方には手軽に購入できない金額と言えるでしょう。
- A社:1,000円
- B社:5,000円
- C社:10,000円
お小遣いの範囲で投資ができるため、制度の活用を検討してみましょう。
④現金と投資比率を意識
人生が終わるほどの破産をする方は、株式に保有資産をフルベットしている状態にあります。
自身のリスク許容度に合った現金を保有していれば、損失にはなるも日々の生活に大きな影響を与えることはありません。
損失が続いた場合、負けを取り返そうとギャンブルトレードを続ける方もいるため十分注意が必要です。
現金比率例:年齢と現金比率を合わせる
年齢 | 株式 | 現金 |
20代 | 80% | 20% |
30代 | 70% | 30% |
40代 | 60% | 40% |
50代 | 50% | 50% |
60代 | 40% | 60% |
職業や家族構成でもリスク許容度が異なるため、以下記事も参考にしてみましょう。
⑤投資信託を活用する
リスク許容度が高くないという方は、素直に投資信託を活用するのがおすすめです。
- 全米株式
- 全世界株式
- 先進国株式
などを活用すれば、1銘柄で多数の企業に分散投資ができます。
投資資金100円から買付が可能と資産額を意識せず投資できる点も強みと言えるでしょう。
当サイトでは、投資スタートにインデックス投資を推奨
インデックス投資を主軸に少しずつ個別株投資に慣れるのがおすすめです
株で破産しないための3つのポイント
株で破産をしないために以下対策を検討してみましょう。
- 株シミュレーションアプリで練習
- アプリで財務分析を実施
- 投資の勉強を継続する
①株シミュレーションアプリで練習
個別株取引を始める場合、株シミュレーションアプリで練習を実施してみましょう。
- 本物の株価を使用しリアルなデモ体験
- 取引銘柄は3,600以上
- 漫画で株式投資が学べる
3,600以上の銘柄から投資対象を選択することができます。
株価も本物のデータを活用しているため、本番同様の値動きを体験することが可能。
また、クイックモードが用意されており移動平均線を活用した短期トレードの練習にも最適です。
お金を掛けずに新たな投資手法を試すことができるのは強みと言えるでしょう。
株たす-株式投資のシミュレーションゲーム
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②アプリで財務分析の実施
気になる投資銘柄が見つかったら財務分析を実施するのが大切です。
但し、財務分析と言っても「どのように行ったら良いのか?」と悩みを持つ方も少なくないでしょう。
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③投資の勉強を継続する
株式投資における日々の情報収集は必要不可欠です。
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- 投資本を読む
- ビジネス雑誌を読む
- YouTubeを活用する
- 情報サイト、番組を見る
- Twitterの活用
王道の投資本はもちろん、「Youtube」、「Instagram」などでも金融知識を付けることが可能です。
具体的な勉強方法は以下記事を参考にしてみましょう。
株で破産するパターン【まとめ】
本記事では「株で破産するパターン」をテーマに具体的な事例を解説しました。
株で破産するパターンをまとめると「レバレッジ取引」、「集中投資」などが理由です。
成功すれば大きな利益が出せる反面、極めてリスク高い取引と理解する必要があります。
また、自身のリスク許容度を超えた投資は正しい判断を鈍らせる要因と言えます。
このため、ギャンブルトレードはするのではなく銘柄分散を図りながら資産形成を行っていくことが大切です。
以上、株で破産するパターンまとめでした。
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