本記事では「株をやっている人はお金持ちか?」をテーマに個人投資家の資産額や実態を解説します。
投資家の中には、1年間で数億以上の利益を出す凄腕のトレーダーが存在。
テレビに取り上げられることもあり、「投資家=お金持ち」というイメージを持っている方も少なくないでしょう。
一方、資金が少額であることを理由に「私には投資をするお金がない」と株式投資に対して抵抗感を持っている方がいるのも事実です。
実態を理解すると、少額から資産形成をしている方が多くいるため本記事で深掘りします。
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そもそも「お金持ち」の定義とは?
「お金持ち」と言っても、明確な定義が無く考え方は人それぞれ異なります。
野村総合研究所発表が発表したマーケット分類は以下の通りです。
野村総合研究所より引用
富裕層をお金持ちと考える場合、金融資産1億円以上が対象。
「老後2000万円問題」の解決を基準におけばアッパーマス層(3,000万円以上)保有で達成します。
または、不動産や土地、配当収入などで生活している資産家をイメージする方も存在。
このため、本記事で解説する「お金持ち」についてはあなたの定義に合わせて考えるようにしましょう。
マス層と言われる3,000万円未満の方は、日本全体の78%以上と多くの割合持つ
準富裕層以上は10%未満であり、筆者としては5,000万円以上保有している投資家はお金持ちと考える
個人投資家の平均株式保有額は「881万円」
個人投資家の平均株式保有額は以下の通りです。
日本証券協会が発表した、個人投資家の平均株式保有額は「881万円」(2022年)
投資家1人当たりの平均株式保有金額は2019年以降上昇。
一方、市況の影響を反映させると保有金額は減少傾向にあり、株主の小口化が進んでいると言えるでしょう。
平均額は1億円以上株式を保有する上位数%も含むため注意が必要
※上記の場合、平均値はEさんにより大きく上昇する
このため、年代別金融商品保有割合もチェックするのが良いでしょう。
- 約43%が金融資産500万円以下
- 20~30代ボリュームゾーンは「100~300万円未満」
- 約16%は100万円未満と少額投資を実施
上記を参考にすると「株をやっている人はお金持ちもいるが、多くの方が少額で投資を行っている」と言えるでしょう。
日本証券協会の発表の通り、保有資産の小口化が進んでおり今や投資は一般的なものになっています。
このため、資金量はあまり気にせず無理のない範囲から少額投資を始めることが大切です。
保有資産小口化が進んでいる4つの理由
保有資産の小口化が進んでいる理由は以下の通りです。
理由①非課税制度の導入
非課税制度の導入により個人投資家が増加。
特に、新NISA制度によるインデックス投資は、投資銘柄の選定も不要であるため資産形成のスタートに最適です。
また、投資額の制限はあるも非課税で運用できるため、お得な制度を活用しようという動きも後押ししています。
理由②正しい金融教育を受ける機会が増えた
日本の金融教育は先進国と比較して低いと言われています。
学生時代に金融教育を受ける機会がなく、「投資=ギャンブル」という考えも未だに根強いのが現状です。
但し、現在は「YouTube」、「SNS」の発達に伴い、優良な情報が無料で受け取ることができるようになりました。
これも、個人投資家の参入を後押し、保有資産の小口化が進んでいる理由です。
理由③少額投資が可能なった
現在は「ミニ株」、「単元未満株」など少額から投資ができるツールが充実しています。
手数料の無料化を発表する証券会社も現れ、コストを気にせず投資ができるようになりました。
また、2018年10月より株式の売買単位は100株に統一。
筆者が投資を始めた頃は、8種類(1株、10株、50株、100株、200株、500株、1,000株、2,000株)存在し、不便さを感じたことも少なくありません。
また、証券取引所も望ましい投資単位を「5万円以上50万円未満」に設定。
株式分割により購入しやすい単価になったのも個人投資家が増加している要因の1つです。
理由④好調な市況環境
好調な市況環境も個人投資家増加の理由の1つです。
特に、米国市場は長期に渡り右肩上がりのチャートを形成しています。
長期的な資産形成であれば高い勝率が期待できることも、投資家増加の理由です。
「株式投資をやっている人はお金持ち」という考えは過去のもの
現在、小口化が進んでおり少額から資産形成を始める方が増加しています。
このため。「株式投資=お金持ちがやっているもの」と考えるのは軽率と言えるでしょう。
「株式投資=お金持ちになるための手段」と考えるのが自然
また、金融知識の高さと平均年収や金融資産平均保有額には相関関係が見られるデータがあります。
引用:日本証券業協会
現金100%のポートフォリオは、ある意味日本円の価値が上がることにフルベットしている状態です。
このため、資産家ほど金融知識を学び「債権」、「不動産」、「金」などに資産を分散する傾向にあります。
金額の大小はあるも、お金持ちになるために「ポートフォリオ現金100%」は危険であり、成長が期待できる金融資産に投資することが必要不可欠です。
一度、自身のアセットアロケーションを見直してみましょう。
「株式投資=お金持ち」という考えを捨て少額から投資を始めよう
ロバート・キヨサキ氏の著書「金持ち父さん貧乏父さん」の言葉を引用すると
中流以下の人間はお金のために働く、金持ちは自分のためにお金を働かせる。
お金のために仕事を頑張り続けるのは「ラットレース」とも強調。
「株式投資はお金持ちのもの」という考えを捨て、少額から投資を始めることをおすすめします。
但し、実際に投資を始める方は以下3点について注意をしましょう。
- デモトレードで練習
- 手数料には注意
- 株式投資の勉強を継続しよう
①デモトレードで練習
株式投資を始める方は、デモトレードを活用して練習するのが良いでしょう。
「自身は短期売買が向いてるのか?」を確認するのにも最適です。
- 本物の株価を使用しリアルなデモ体験
- 日本株、米国株7,000銘柄に対応
- 漫画で株式投資が学べる
日本株、米国株7,000以上の銘柄から投資対象を選択することができます。
株価も本物のデータを活用しているため、本番同様の値動きを体験することが可能。
また、クイックモードが用意されており移動平均線を活用した短期トレードの練習にも最適です。
リスクを取り過ぎた投資をしないように、まずはデモトレードを活用して練習してみましょう。
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②手数料には注意
長期投資において手数料は極めて重要な要素です。
投資信託における手数料は以下3点
- 信託報酬
- 購入手数料
- 信託財産留保額
現在も投資信託においては「ぼったくり投資信託」が存在するため、商品の選定には注意が必要です。
当サイトでは高手数料商品として以下を非推奨としています。
- 「毎月分配型」投資信託
- ロボアドバイザー
- ファンドラップ
- テーマ型投資信託
- ファンドオブファンズ
将来の期待リターンに大きな影響を与えるため、以下記事も合わせてチェックしておきましょう。
③株式投資の勉強を継続しよう
どんな投資方法であっても最低限勉強は必要であり、感覚で投資をしていては安定した資産形成は困難です。
現在は情報社会であり、優良な情報を無料で得ることができます。
- 株の書籍
- ビジネス雑誌
- SNS
- 株テレビ番組
- 株情報サイト
昔であれば、有料セミナーに参加しなければ得られない情報が簡単に取得できます。
株の勉強に悩んだら以下記事も合わせてチェックしてみましょう。
株をやっている人はお金持ちか?【まとめ】
本記事では「株をやっている人は金持ちか?」をテーマに資産額や実態を解説しました。
- 個人投資家平均資産は「881万円」
- 約43%が金融資産「500万円以下」
- 20~30代ボリュームゾーンは「100~300万円未満」
- 小口化が進んでおり今や投資はお金持ちのものではない
- 資産額を気にせず少額から投資を始めてみよう
株式投資は今やお金持ちだけのものではなく、お金に働いてもらう1つの手段と言えます。
一方、こんな魅力のある株式投資にもリスクが存在します。
このため、貯金と現金の比率に注意しリスクを抑えた投資から始めることが大切です。
以上、「株をやっている人はお金持ちか?」まとめでした。
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