本記事では「日本人が投資をしない理由」をテーマに解説します。
「貯蓄から投資へ」の政府によるスローガンから現在投資人口が増加中。
但し、それでもなお「投資に踏み切れない」という方も少なくありません。
そこで、日本人が投資を始めることができない理由を深掘りしていきます。
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日本の投資人口は未だに少ない
まずは、日本の投資人口についてチェックしていきましょう。
以下、「日本証券業界」調べ株式、投資信託の保有比率です。
ポイントをまとめると
- 株式:12.2%
- 投資信託8.8%
の方がリスク資産を保有しています。
続いて、金融商品別保有率は以下の通り
保有資産は預貯金が91%越えと「日本人は貯蓄好き」と考えて間違いありません。
上記のことから、投資を継続的に続けている方は少数派と言えます。
補足:「投資の必要性」についてアンケート結果は以下の通り。
結論、約25%は「投資は必要だ」と回答をしています。
このため「投資は必要だが始めることができない」という方が多くいるの現在の状況です。
続いて、先進国の投資状況を解説します。
先進国の投資状況について
以下、「日本」、「アメリカ」、「ユーロエリア」の金融資産状況を比較した表です。
日本 | アメリカ | ユーロエリア | |
預貯金 | 53.3% | 12.9% | 34.0% |
債務証券 | 1.3% | 6.5% | 2.3% |
投資信託 | 3.9% | 12.0% | 8.8% |
株式 | 10.0% | 34.3% | 18.8% |
保険・年金 | 28.6% | 31.7% | 34.0% |
その他 | 3.0% | 2.7% | 2.2% |
日本銀行調査統計局作成より引用
注目するべき点は「預貯金」と「株式」です。
「預貯金」の比較
日本 | アメリカ | ユーロエリア | |
預貯金 | 53.3% | 12.9% | 34.0% |
アメリカと比較して日本は4倍以上の預貯金比率です。
「投資信託」、「株式」の比較
日本 | アメリカ | ユーロエリア | |
投資信託 | 3.9% | 12.0% | 8.8% |
株式 | 10.0% | 34.3% | 18.8% |
先進国と比較しても、日本の投資比率は顕著に低いのが特徴です。
結論、「日本は預貯金比率が高く、投資比率は先進国と比較して低い」という結果になっています。
先進国と比較しても、日本人は「貯金好き」、「投資嫌い」と考えて間違いありません。
日本人が投資をしない理由4選
続いて、日本人が投資をしない理由を解説します。
理由①金融教育を受けていない
日本人は学生時代に金融教育を受けていません。
このため、投資に対して「怖い」という感情を持っている方が多くいると考えられます。
他にも投資に関する考えとして
- 投資はギャンブル
- 投資には大金が必要
- 投資で借金を抱える
など、金融知識がない事から必要以上に恐怖を覚えている方も少なくありません。
先進国の場合、学生時代から金融教育に力を入れています。
このため、若年層から将来に向けて資産形成を行う比率が高いのが特徴です。
理由②「貯金=正しい」という考えが残っている
日本には「貯蓄をすることが正しい」というマインドが残っています。
子供に対し「将来のために貯蓄しなさい!」と言う親は多い反面、「投資を始めなさい」とアドバイスする親は少数です。
「貯蓄=正しい」という考えは、太平洋戦争の敗戦が影響していると言われています。
日本は敗戦時「救国貯蓄運動」という制度を発表しています。
簡単に説明すると、「国民に貯金をする事を推奨した制度」です。
強い日本を取り戻すための復興資金を集めるため、国民に貯金を推奨。
この貯蓄運動から、「貯蓄=正しい」というマインドが現在も根付いていると考えられます。
理由③高度成長期では投資をする必要がなかった
好景気が続く高度成長期では投資による資産形成が不要な時代がありました。
マイホームとマイカーを持ち、退職時にはしっかりと退職金を受け取る。
こんな事が可能だった時代に、リスクを取って投資をする必要はありません。
また、普通預金でも高い利回りを受けることができました。
以下、昭和45年~61年の短期金利の推移です。
短期金利 | |
昭和45年 | 6.25% |
昭和48年 | 5.75% |
昭和50年 | 8.75% |
昭和55年 | 9.25% |
昭和61年 | 5.00% |
昭和55年には、短期金利9.25%と高い利回りを受け取ることが出来た時代もあります。
金利9.25%の場合、約8年で資金は2倍に。
当時を知る年配層の方であれば、「貯蓄が一番」と考えるのもある意味しかたありません。
理由④投資=ギャンブルという考えが根強い
「投資=ギャンブル」という考えが根強いのが現状です。
怪しい投資話も存在することから、恐怖心を覚える気持ちも良く分かります。
投機的要素が大きいギャンブルとして
- 信用取引
- FX
- 先物取引
- バイナリーオプション
などは、レバレッジをかけリスクを取りすぎた投資は立派なギャンブルです。
但し、金融庁が勧める「長期・積立・分散」投資であれば、統計上安定した資産形成になっています。
「投資=ギャンブル」という誤解も日本人が投資を始めない原因の1つです。
投資を検討中の方に伝えたい4つの事
①無理に投資を始める必要はない
性格やリスク許容度は人それぞれです。
このため、無理に投資を始める必要はありません。
人には向き不向きがあり、投資をすることで不幸になってしまう方も少なくありません。
但し、投資をしない事起こるリスクについてはしっかりと認識する必要があります。
具体的なリスクは以下の通り
- 貯蓄は結果として日本円に投資をしている
- 投資をしないと為替の影響を受ける
- 資産の格差は拡大する
- 金融リテラシーを高めることができない
詳しくは以下記事で「投資をしない人生のリスク」についてチェックをしておきましょう。
②株やっている事は人には言わない
株を始めるとついつい嬉しくなり、会社関係に株をやっている事を言いたくなる方も少なくありません。
結論、株をやっていることは職場の同僚、友人には「言わない」事をおすすめします。
不要の疑いや嫉妬を招く危険性あるため、SNSや家族にのみ伝えましょう。
まだまだ、投資に対してネガティブに捉える方が多くいるのが現状です。
詳しくは以下記事で理由と対策を解説しています。
③独学で株式投資の勉強をする
現在は情報社会であり有益な情報を手軽に得る事ができます。
そのため、株式投資に必要な勉強は独学でも可能です。
- 書籍、ビジネス雑誌
- SNS(Twitter、Youtube)
- テレビ番組
- 情報サイト
などを活用して、最低限勉強をしましょう。
おすすめの書籍や情報サイトなど以下記事で詳しく解説しています。
④シミュレーションアプリで練習する
無料で使えるシミュレーションアプリの活用もおすすめです。
お金をかけずノーリスクで株を体験し、「自身には株取引が向いているのか?」をチェックしてみましょう。
シミュレーションアプリのメリットは
- お金を掛けずに新しい手法を試せる
- ノーリスクで投資練習が可能
- マンガや動画を活用してアプリで勉強できる
など活用価値があります。
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株たす-株式投資のシミュレーションゲーム
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株たすについては以下記事で詳しく解説しています。
「日本人が投資をしない4つの理由」まとめ
本記事では「日本人が投資をしない理由4選」を解説しました。
投資をしない理由は以下の通り
- 金融教育を受けていない
- 「貯金=正しい」という考えが残っている
- 高度成長期までは投資をする必要がなかった
- 投資=ギャンブルという考えが根強い
現在、政府主導で「貯蓄から投資」への動きが拡大しています。
但し、継続して投資をしている方はまだまだ少数派です。
リスク許容度や性格が人それぞれ異なるため、無理に投資を始める必要はありません。
また、現在投資をしていない方に強要するのも不毛な行為です。
「私は投資をしない!」という考えも尊重してあげることが大切。
但し、投資をしない事のリスクも潜在的に多くあり、正しい知識を付ける必要があります。
以上、日本人が投資をしない理由まとめでした。
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