本記事では、「S&P500利回り」をテーマに3つの期間別平均利回りを解説します。
S&P500は、米国の優良企業500社に分散投資ができる株式指数。
高いパフォーマンスから、S&P500への投資を検討している方は少なくないでしょう。
S&P500のパフォーマンスを正しく理解すれば、将来の期待リターンを検証することができます。
あくまで、過去の利回りですが情報として抑えておきましょう。
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S&P500「10年、20年、30年」の平均利回り
投資期間別S&P500の平均利回りは以下の通りです。
①S&P500「10年」平均利回り
S&P500の10年平均利回りは以下の通りです。
10年平均利回り | 17.9%/年 |
---|
直近10年の利回りは17.9%と高い利回りとなっています。
米ドルベースでは10年利回り「12.3%」であるため、円安により利回りが底上げされている点は注意しましょう。
100万円を過去10年で投資をした場合
10年前に100万円をS&P500に投資をした場合以下資産額となります。
100万円→518万円
ハイテク銘柄の株高、円安を受け10年で5倍に資産が増加。
10年間保有するだけで、大きなリターンになっている点はS&P500の魅力と言えるでしょう。
投資額別期待リターン(10年)
上記利回りを活用して、積立投資を行った場合の期待リターンは以下の通りです。
- 投資期間:10年間
- 期待リターン:17.9%/年
投資額 | 元本 | 期待リターン |
月2万円 | 240万円 | 658万円 |
月4万円 | 480万円 | 1,317万円 |
月6万円 | 720万円 | 1,975万円 |
月8万円 | 960万円 | 2,634万円 |
月10万円 | 1,200万円 | 3,292万円 |
過去10年間S&P500に積立投資していれば、資産は2倍以上に増加。
月6万円資金を捻出できる方であれば、老後2,000万円問題も解決することが可能です。
②S&P500「20年」平均利回り
S&P500の20年平均利回りは以下の通りです。
20年平均利回り | 12.3%/年 |
---|
直近20年の平均利回りで見ても年12.3%と高い利回りを上げています。
ドルベースで見ても「年9.8%」である点は魅力です。
100万円を過去20年で投資をした場合
20年前に100万円をS&P500に投資をした場合以下資産額となります。
100万円→1,021万円
追加投資をせず20年保有するだけで10倍は魅力です。
早期から投資資金を作りS&P500に投資をすることは有効は投資方法と言えます。
投資額別期待リターン(20年)
上記利回りを活用して、積立投資を行った場合の期待リターンは以下の通りです。
- 投資期間:20年間
- 期待リターン:12.3%/年
投資額 | 元本 | 期待リターン |
月2万円 | 480万円 | 2,060万円 |
月4万円 | 960万円 | 4,121万円 |
月6万円 | 1,440万円 | 6,181万円 |
月8万円 | 1,920万円 | 8,241万円 |
月10万円 | 2,400万円 | 10,302万円 |
過去20年間S&P500に積立投資していれば資産が4倍以上に増加。
あくまで過去20年という条件でもあるも、S&P500に20年以上投資をすることは資産形成において有効な手段と考えて良いでしょう。
③S&P500「30年」平均利回り
S&P500の30年平均利回りは以下の通りです。
30年平均利回り | 12.5%/年 |
---|
30年平均で見ても10%を超える利回りを上げています。
ドルベースで見ると「年10.4%」と円安の底上げはあるも、長期で見ても高い利回りが期待できると考えて良いでしょう。
100万円を過去30年で投資をした場合
30年前に100万円をS&P500に投資をした場合以下資産額となります。
100万円→3,449万円
追加投資をせず30年保有するだけで34倍に資産が増加。
20~30代でS&P500を購入し、30年間長期保有をすれば将来まとまった資金が期待できます。
投資額別期待リターン(30年)
上記利回りを活用して、積立投資を行った場合の期待リターンは以下の通りです。
- 投資期間:30年間
- 期待リターン:12.5%/年
投資額 | 元本 | 期待リターン |
月2万円 | 720万円 | 7,815万円 |
月4万円 | 1,440万円 | 15,630万円 |
月6万円 | 2,160万円 | 23,446万円 |
月8万円 | 2,880万円 | 31,261万円 |
月10万円 | 3,600万円 | 39,076万円 |
過去30年間と長い期間S&P500に積立投資をすることができれば、1億円以上の資産が期待できます。
一方、30年間忍耐強く継続できる投資家は少なく難易度は高いと言えるでしょう。
S&P500平均利回りを調べる方法
最新のS&P500平均利回りを調べる方法は以下の通りです。
具体的な操作方法を簡単に解説します。
①株価指数(インデックス)をタップ
②キーワード下「主要インデックスのリターン」をタップ
③S&P500(配当込み)をタップ
④期間別の期待リターンが表示される
株式指数の分析はもちろん、資産配分を調整するのにも最適なツールのため抑えておくのがおすすめです。
(公式サイト)『myINDEX』 マイインデックス
「S&P500」平均利回りにおける3つの注意点
S&P500の平均利回りをチェックするにあたり注意点を確認しておきましょう。
- あくまで過去のパフォーマンス
- 為替の影響を受ける
- 一定頻度で金融ショックが発生
順番に解説します。
①あくまで過去のパフォーマンス
S&P500は、上記で解説した通り高いパフォーマンスを実現。
30年間のパフォーマンスで見ても年12.5%と少額から億を超える資産が期待できる点が魅力です。
但し、高いパフォーマンスはあくまで過去の実績です。
ハイテク銘柄を中心とした株価の押し上げが反映されているため注意が必要と言えます。
このため、長期で将来の資産シミュレーションをする場合「年5%前後」で試算するのが良いでしょう。
②為替の影響を受ける
S&P500は、米国企業へ投資を行うため為替の影響に注意が必要です。
- 1ドル:100円
- 1ドル:80円
では、同じ株価であっても損益は約20%異なります。
米ドル/円10年チャート(2014年~2024年)
パフォーマンスの高さに円安が反映されている点は、正しく理解する必要があります。
急激な円高が発生した場合、S&P500のパフォーマンスが大きく低下する点は注意しましょう。
③一定頻度で金融ショックが発生
1985年以降のショック相場は以下の通りです。
1日で10%を超える暴落も発生しています。
リーマンショックでは単年度で49%下落
長期で見て高いパフォーマンスを上げているS&P500ですが、単年度で見ると大きな暴落が発生。
このため、金融ショックが発生しても信念を持って継続投資を行う精神力が求められる点は注意が必要です。
「S&P500」平均利回り気になる3つの質問
S&P500平均利回りに関連する気になる質問を集めました。
Q1.全世界株式の平均利回りは?
S&P500同様に、全世界株式も投資家から高い評価を受けています。
特に、カントリーリスクへの対応力に優れており、米国だけでなく新興国もカバーすることが可能です。
一方、直近でのパフォーマンスはS&P500に劣る点は理解しておきましょう。
2009年以降パフォーマンス比較
全世界株式の長期パフォーマンスは以下の通りです。
10年平均利回り | 14.1%/年 |
---|---|
20年平均利回り | 10.6%/年 |
30年平均利回り | 9.8%/年 |
30年平均利回りでは14.1%と高いパフォーマンスを実現
但し、円安による利回りの押し上げが反映されている
Q2.S&P500だけに投資をするのは良いか?
ポートフォリオをS&P500のみにすることを検討している方も少なくないでしょう。
米国大手優良企業500社に分散投資ができるため、特定企業の倒産、業績不振の影響を軽減できる点はS&P500の魅力です。
- 米国企業であること
- 4期連続黒字
- 時価総額131億ドル以上
- 流動性が高いこと
1兆円を超える大手企業かつ継続的に利益を挙げ続ける企業のみが構成銘柄に入ることができます。
S&P500のみに投資をする場合、将来的な米国市場を考えるのが良いでしょう。
長期に渡り米国1強が続くと考える場合「S&P500」
カントリーリスクへ対応したい場合「全世界株式」へ投資するのがおすすめです。
Q3.S&P500の買い時は?
余裕資金が出来た場合、S&P500を積立以外にスポット購入したいと考える方も少なくないでしょう。
株価の未来は誰にも分からず、完璧な投資タイミングは誰にも分かりません。
投資判断をする方法として以下を検討してみるのもおすすめです。
- VIX指数が25を超えた時
- 機関投資家の動向をチェック
- PER、PBRを参考にする
- SNSの活用
- 為替が円高に推移している時
- AI予測の確認
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S&P500「10年、20年、30年」の平均利回り【まとめ】
本記事では「S&P500の平均利回り」をテーマに10年、20年、30年3つの期間での利回りを解説しました。
10年平均利回り | 17.9%/年 |
---|---|
20年平均利回り | 12.3%/年 |
30年平均利回り | 12.5%/年 |
S&P500の過去平均利回りは、高いパフォーマンスを上げています。
30年平均利回りでも10%越えと、月4万×30年で1億を超える資産形成を実現。
一方、単年度で見ると金融ショックが一定頻度で発生している点は理解が必要です。
また、あくまで過去の事例であるため将来に渡りパフォーマンスが担保されているわけではありません。
このため、将来の資産をシミュレーションする場合「年5%前後」で行うことをおすすめします。
以上、S&P500平均利回りまとめでした。
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