本記事では、「単元未満株が100株になったらどうなる?」をテーマに対応策とメリットを解説します。
単元未満株は少額決済に対応しており、手軽に投資を始められるとして若年層を中心に利用者が増加。
割安な銘柄を少しずつ購入していると、「気付けば100株目前」という投資家も少なくないでしょう。
単元未満株が100株になることで、投資家にとって多くのメリットが存在します。
このため、単元未満株が100株になった場合の対応とメリットを事前に確認しておきましょう。
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【結論】100株になると自動で単元株に移行される
A.単元未満株が100株になると単元株に自動移行される
単元未満株として売却できなくなり、通常の単元株として取引が必要になる
単元未満株が100株になると自動的に単元株に移行されます。
投資家自身が、「単元株or単元未満株」を選択をすることはできません。
決済方法は、各社証券会社の単元株としての条件が適用されるため事前に確認をする必要があります。
但し、単元株になることで手数料、優待など多数のメリットが存在。
このため、積極的に100株(単元株)を目指すことをおすすめします。
「単元未満株が100株(単元化)」5つのメリットを解説
単元未満株が100株(単元化)になることによるメリットは以下の通りです。
メリット①株主優待が貰える
単元未満株が100株(単元化)になれば、株主優待を受け取ることができます。
- カタログギフト
- クオカード
- 自社商品
など、各社魅力的な株主優待を提供。
全上場企業の約3割が株主優待を提供しており、日本独自の特徴的な株主還元方法です。
こんな魅力のある、株主優待を受け取ることができるのは単元株の魅力と言えるでしょう。
但し、限られた銘柄ですが、単元未満株でも株主優待を受け取ることも可能です。
メリット②売却手数料を抑えることが可能
100株なると売却手数料は単元株のルールが適用されます。
結果、売却手数料を抑えることが可能です。
メリット③議決権が得られる
議決権とは、株主総会での決議に参加し票を入れることができる権利
1単元(100株)に対して1つの議決権が与えられる
単元未満株の場合、100株未満であるため議決権が与えられていません。
このため、100株にすることで株主総会に参加できる点はメリット言えるでしょう。
メリット④貸株が利用可能
多くの証券会社では、単元未満株は貸株サービスを利用することができません。
(補足)マネックス証券は単元未満株も貸株利用が可能
貸株サービスを上手く利用することで、配当金・株主優待と合わせて貸株金利を受けとることができます。
長期保有銘柄の利益を上げる1つの手段と言えるでしょう。
単元株になった場合、利用状況に応じて貸株を利用するのもおすすめです。
メリット⑤指値注文が可能
単元未満株は、約定までに時間が掛かる点が課題です。
受付時間 | 約定タイミング |
---|---|
07:00~10:30 | 当日後場始値 |
10:30~13:30 | 当日後場引け |
13:30~07:00 | 翌営業日前場始値 |
このため、相場急変動時など思いもよらぬ株価で約定する可能性があります。
一方、単元株になることで「指値注文」を行うことができるため、自身の希望株価に沿って売却ができるのはメリットと言えるでしょう。
楽天証券が提供する「かぶミニ」は単元未満株リアルタイム取引に対応
一部大手企業のみが対象ですが、購入したい株価で即時買付ができるのは魅力です
「単元未満株が100株達成」気になる3つの質問【Q&A】
「単元未満株が100株になったら?」に関連する気になる質問を集めました。
Q1.100株を超えた端数株は誰の名義になるのか?
(例)150株保有している場合
100株が投資家名義、残りの50株は証券会社の名義となる
一部証券会社では、端数株がある状態では貸株が利用できないという制限があるため注意しましょう。
(参考)単元株になった株式でも貸株に出来ますか?(auカブコム証券)
Q2.他社で保有している単元未満株は移行することが可能か?
- 証券会社A:50株
- 証券会社B:50株
上記の場合、証券会社をまとめることで単元株にすることができます。
移管したい証券会社に、口座振替依頼書を請求しましょう。
株式移管は同じ口座区分(特定口座or一般口座)のみ対応
一般口座→特定口座への移管はできない
Q3.単元未満株のデメリットは?
単元未満株にはメリットばかりでなく、デメリットも存在します。
- 手数料が割高に場合がある
- 取引銘柄は制限あり
- 約定までに時間が掛かる
- 基本的に株主優待は対象外
- 株主総会での議決権がない
以下記事を参考に正しくデメリットを理解しておきましょう。
単元未満株おすすめ証券口座【3選】
単元未満株は、証券会社別に特徴的なサービスを展開しています。
2023年春には楽天証券より単元未満株サービス「かぶミニ」が誕生。
一方、SBIネオモバイル証券が提供している「通称:ネオモバ」が終了など動きがあるため、最新のおすすめ証券会社をチェックしておきましょう。
- SBI証券
- マネックス証券
- 楽天証券
順番に解説します。
①SBI証券「S株」
SBI証券は単元未満株サービス「S株」を展開。
2023年9月30日より取引手数料が無料となりました。
手数料 | 無料 |
最低手数料 | 無料 |
スプレッド | ー |
買付手数料無料はSBI証券を活用する大きな強み
これから株式投資を始める方は積極的に活用したい証券会社と言えるでしょう
また、SBI証券は1日当たり3度の発注チャンスがあるため、当日の値動きを見ながら投資できるのはメリットです。
(公式)SBI証券で単元未満株を始める
②マネックス証券「ワン株」
マネックス証券は、単元未満株サービス「ワン株」を提供。
業界でもいち早く1株投資の買付手数料無料を発表したネット証券として人気です。
手数料 | 買い:無料 売り:0.55% |
最低手数料 | 52円 |
スプレッド | ー |
国内に上場しているほとんどの銘柄に取引できる点がワン株の強みと言えるでしょう。
また、マネックス証券は細かな企業分析に対応した「銘柄スカウター」が利用できます。
2007年から長期の売上、利益、EPSに対応。
リーマンショック時の業績推移もチェック可能。
企業のセグメント別売上構成も確認できます。
投資企業の主力ビジネスをチェックしてみましょう。
このため、ワン株はもちろん企業分析ツールとして抑えておきたい証券会社と言えるでしょう。
③楽天証券「かぶミニ」
楽天証券は、2023年春1株投資サービス「かぶミニ」を発表。
国内NO.1の口座開設数を有する人気ネット証券であるも、単元未満株に非対応であった点が楽天証券の大きな課題にありました。
このため、楽天証券の口座を保有している投資家には大変嬉しい変更と言えるでしょう。
手数料 | 無料 |
最低手数料 | ー |
スプレッド | 片道0.22% |
SBI証券同様に取引手数料無料化を実施
但し、スプレッド(株価と取引価格の価格差)があるため注意が必要
また、一部銘柄ではミニ株のリアルタイム取引に対応。
当日の値動きを見ながらフレキシブルな取引が出来る点が強みと言えます。
単元未満株が100株になったらどうなる?【まとめ】
本記事では、「単元未満株が100株になったらどうなる?」をテーマに対応策とメリットを解説しました。
単元未満株が100株になると単元株に自動移行される
単元未満株として売却できなくなり、通常の単元株として取引が必要になる
単元未満株が単元株(100株)なることで、「貸株が利用可能」、「株主優待が貰える」など多数のメリットがあります。
このため、少しずつ単元株を目指すのがおすすめです。
また、2023年以降単元未満株を提供する証券会社に大きな動きがあります。
各社のメリット、デメリットを理解して自身に合った証券会社を活用するようにしましょう。
以上、「単元未満株が100株になったらどうなる?」まとめでした。
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