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【検証】戦争が発生すると株価が上がる銘柄の特徴とは?【銃声が鳴ったら買え】

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悩み人
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戦争発生で値上がりが期待される銘柄の特徴を知りたい

本記事では、「戦争発生で株価が上がる銘柄」をテーマに具体的銘柄や注意点を解説します。

2022年2月ロシアがウクライナへの侵攻を発表。

すでに2年以上が経過し、「エネルギーコストの増加」、「ウッドショック」、「半導体の不足」など様々な影響が発生しています。

特にインフレの影響で仕入れコスト大幅高騰による減益を発表している企業は少なくありません。

一方、「銃声が鳴ったら買え」という株式投資の格言が存在し、特需とも言える好業績となる銘柄が存在。

このため、戦争発生時も冷静に対応できるよう過去の事例を確認しておきましょう。

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株式投資における地政学リスクを理解

株式投資における地政学リスクは事前に理解をしておく必要があります。

地政学リスクとは?

国や地域の政治的な要素がビジネスや経済に及ぼすリスクを指す

政治的な紛争や対立、テロ、貿易制限などさまざまな要素によって引き起こされる

特に戦争が発生した際の国際的影響は大きく、エネルギーコストの増加、貿易制限など株価が大きく下落する要因です。

発生規模によっては、多くの銘柄が大暴落となるため注意が必要と言えます。

株式投資を行っている以上、突発的な地政学リスクを避けることはできません。

一方、その後発生する事象を少しでも予測できれば未来を大きく変えることができると言えるでしょう。

すべての地政学リスクを読み取ることはできませんが、過去の事例を元に落ち着いて対応できるよう準備をしておきましょう。

過去の地政学リスク(戦争)発生における株価推移

まずは、過去の地政学リスクを元に発生後の株価変化率を確認しましょう。

地政学リスク
  • 湾岸戦争(1991年)
  • 米同時多発テロ(2001年)
  • イラク戦争(2003年)
  • クリミア危機(2014年)

※スマホの方はスライドできます

地政学リスク 1ヵ月前 1ヵ月後 3ヵ月後 6ヶ月後
湾岸戦争
S&P500 ▲3.0% 15.2% 23.5% 20.6%
TOPIX ▲7.4% 15.2% 23.1% 9.5%
米同時多発テロ
S&P500 ▲8.2% 0.4% 4.0% 6.9%
TOPIX ▲10.2% 0.8% ▲3.9% 6.6%
イラク戦争
S&P500 4.4% 2.2% 13.9% 18.6%
TOPIX ▲7.1% 0.2% 13.9% 35.6%
クリミア危機
S&P500 0.1% 1.3% 5.5% 8.7%
TOPIX ▲2.3% 0.2% 6.3% 12.0%

引用:三井住友DSアセットマネジメント

上記4つの地政学リスクにおいて、6ヶ月後すべて株価上昇に繋がっている

このため、「銃声が鳴ったら買え」という格言はあながち間違いではないと言えるでしょう。

続いて、ロシアウクライナ戦争の動向を解説します。

ロシアウクライナ戦争の株価推移

「TOPIX」2年チャート

戦争発生後、地政学リスクを懸念した暴落が発生。

一方、株価下落は限定的であり翌月には回復をしています。

「S&P500」2年チャート

S&P500も開戦後株価暴落が発生し、TOPIX同様翌月に株価上昇となっています。

但し、米国はインフレ抑制を目的とした利上げを行ったことにより厳しい株価推移となりました。

このため、すべての状況で「銃声が鳴ったら買え」とは言えない点は注意しておきましょう。

戦争が発生すると株価が上がる3つの銘柄

戦争が発生すると株価の上昇が期待できる銘柄は以下の通りです。

順番に解説します。

①防衛関連銘柄

戦争や軍事紛争の発生は、国家の安全保障に対する意識が高まる傾向にあります。

政府は防衛予算を増やし軍事力の強化を図る

防衛関連企業への需要が増加し、収益の向上が期待できると言えるでしょう。

POINT

自国の戦争でない場合でも、他国の支援を目的とした需要が拡大

また、防衛関連銘柄は戦争や紛争による不安定な市場環境において、比較的安定していると見なされる場合がある

結果、防衛関連銘柄に資金を流すことでリスクを回避しようとする動きがみられる

(参考)防衛関連銘柄
川崎重工 【総合重機2位】陸海空に展開。航空宇宙、中大型二輪車に強み
三菱重工 【総合重機トップ】三菱グループの中核。主に発電、産業、航空宇宙の3部門で構成
東京計器 【船舶・航空計器大手】防衛省向けに実績
石川製作所 【紙工機械に重点】織機縮小で段ボール製函印刷機に注力
IHI 【航空エンジン首位】宇宙・防衛技術や車両過給器などに強み
細谷火工 【火工品中堅】防衛省など官公庁向け訓練・救難用発煙筒が主力

防衛関連銘柄の動向はチェックしておきましょう。

②エネルギー銘柄

戦争が発生すると、軍事活動や物資の輸送によるエネルギー需要が増加します。

POINT

軍隊や戦闘機、戦艦などの軍事装備や、輸送車両、発電設備などの運用には大量のエネルギーが必要

このため、エネルギー供給に関連する企業や資源の需要が高まり、エネルギー銘柄の株価が上昇することがあります。

また、ロシアウクライナ戦争では貿易制限によりエネルギーコスト増加が見られました。

※主要国におけるロシア産原油・天然ガス・石炭の依存率(2020年)

引用:資源エネルギー庁

原油、天然ガス、石炭において欧州を中心にロシアへの依存度が高い

結果、エネルギー不足が発生しガソリン代の高騰を実生活で感じた方も少なくないでしょう。

(参考)エネルギー銘柄
INPEX 国際石油開発と帝国石油が統合。海外に強み
出光興産 昭和シェルと経営統合。有機EL材料などにも強み
エクソンモービル 石油メジャーの一角で、米石油王ジョン・ロックフェラーが設立したスタンダード・オイル社が前身
シェブロン 石油メジャーの一角で川上から川下まで総合的に手掛ける

エネルギー輸出国にて戦争が発生した際は、エネルギー銘柄を抑えるようにしておきましょう。

③金(ゴールド)

戦争や紛争の発生時は、投資家や市場参加者に不安を与えます。

このような不安定な状況下では、安全資産である金が購入される傾向にあると言えるでしょう。

POINT

「有事の金」という格言があるように、株式や通貨などのリスク資産から金への避難需要が高まり価格が上昇する傾向にある

また、戦争はインフレの懸念を高める要因となり、投資家は対策として金を購入する動きにある点は理解しておきましょう。

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ロシアウクライナ戦争で上がった3つの株【日本】

続いて、ロシアウクライナ戦争で上昇した具体的な銘柄を解説します。

①細谷火工

細谷火工は、発煙・照明・信号筒をはじめ信号弾などの火工品の製造・販売を行っている会社。

東京都内で唯一、国が許可をした火薬類の廃薬処理場を有し処理業務も手がけています。

また、防衛省・自衛隊関連向けの火工品も取り扱っており、戦争・紛争が発生した際は売上拡大を想起した買いが入りやすい銘柄です。

POINT

ロシアウクライナ戦争では短期的な急騰を見せた

東京火工取扱いアイテム例

細谷火工株式会社

②川崎重工業

川崎重工業は、陸・海・空の輸送機器・システムの大手重工業メーカー。

また、航空宇宙システム、エネルギーソリューション&マリン、車両、精密機械・ロボットなど事業内容は多岐にわたります。

POINT

ロシアウクライナ戦争では初動が下落するも短期間で30%の急騰となった

川崎重工業の事業例

エネルギー不足の際は、石油・ガス関連設備の特需が期待されます。

川崎重工業株式会社

③INPEX

INPEXは、日本最大の石油・天然ガス開発会社。

鉱区権益に基づき世界各地で石油・天然ガスの探鉱・開発・生産・販売を展開しています。

POINT

エネルギー需要の拡大を想起したまとまった買いが確認された

INPEXの事業

石油、天然ガスの探索~生産~輸送までを行う

INPEX

「戦争発生」株式投資における3つの注意点

戦争発生時、値上がり期待される銘柄を購入する際の注意点は以下の通りです。

  1. 戦争初動は下落傾向
  2. インフレ対策による株価下落
  3. 遠くの戦争は買い 近くの戦争は売り

順番に解説します。

注意点①戦争初動は下落傾向

戦争は大きな地政学リスクであり、初動は多くの銘柄で下落が見られます。

一方、本記事で紹介したエネルギー銘柄、防衛関連銘柄は注目です。

但し、初動は情報が集まらず投資家心理は不安定な状況にあり、大きな暴落となる可能性がある点は理解しておきましょう。

注意点②インフレ対策による株価下落

戦争・紛争発生時、貿易規制により急激なインフレとなる可能性があります。

POINT

ロシアウクライナ戦争では、貿易規制によりエネルギー不足、半導体の供給遅れに拍車をかけたことでインフレが発生

米国はインフレ対策として利上げを発表し、グロース株を中心に厳しい市況となりました。

このため、市況全体の暴落により特需が期待できる銘柄も株価が下落する可能性がある点は理解しておきましょう。

注意点③遠くの戦争は買い 近くの戦争は売り

投資の格言に「遠くの戦争は買い 近くの戦争は売り」という言葉があります。

POINT

遠くで発生した戦争は影響が少ないが、近くで発生した戦争は被害をこうむる可能性がある

いくら地政学リスクで特需があるとはいえ、戦争の被害に合うことで事業を継続できない可能性も考えられます。

このため、地政学リスクの発生場所には注意しておきましょう。

戦争銘柄を落ち着いて購入するための3つの方法

戦争発生後落ち着いて取引が出来るよう以下ポイントをチェックしておきましょう。

  1. 株管理アプリでリスト化
  2. 財務分析を実施
  3. 情報サイトの活用

①株管理アプリでリスト化

戦争発生後上昇が期待できる銘柄をリスト化していては、時間的余裕はありません。

このため、事前に戦争銘柄としてリストを作っておくことが大切です。

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戦争関連銘柄のみリスト化するのがおすすめです。

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POINT

企業の売上構成を正しく理解

防衛関連、エネルギーが事業としてどれだけの構成比を占めているか確認しよう

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②財務分析を実施

続いて、購入予定企業の財務分析を実施しましょう。

ロシアウクライナ戦争後の売上と利益の確認がおすすめです。

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(参考)東京電力
POINT

過去の地政学リスク発生時の株価動向をチェックしよう

セグメント構成タブでは、企業の主力事業が確認可能。

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③情報サイトの活用

地震発生後、最新の情報をチェックするには投資情報サイトの活用がおすすめです。

  • Yahoo!ファイナンス
  • 株探(かぶたん)
  • IRBANK

など、無料で企業情報を調べるツールが多数。

企業決算はもちろん、ピックアップされた注目銘柄を確認するのもおすすめです。

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戦争が発生すると株価が上がる銘柄【まとめ】

本記事では、「戦争発生で株価が上がる銘柄」をテーマに具体的銘柄や注意点を解説しました。

戦争で株価上昇が期待できる銘柄の特徴

戦争が発生した際の国際的影響は大きく、エネルギーコストの増加、貿易制限など株価が大きく下落する可能性が高まります。

一方、特定の銘柄は特需を期待した上昇が発生する場合が存在。

このため、冷静に対応できるよう銘柄のリスト化を行っておくことが大切です。

但し、ボラティリティが高い状態にあるため、リスクを取りすぎた取引には十分注意しましょう。

いずれにしても、戦争や紛争などの地政学リスクを懸念しない世界となることを祈るばかりです。

以上、戦争が発生すると株価が上がる銘柄の特徴まとめでした。

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