本記事では「バイオ関連株」をテーマに特徴と危険性を解説します。
バイオ株は景気に左右されないディフェンシブなセクターと言われています。
また、バイオベンチャーであれば短期間で株価が数倍になる大化けの可能性を秘めている点が魅力と言えるでしょう。
但し、急騰しているバイオ株に投資をしたあまりに大きな損失を出す方も少なくありません。
このため、本記事ではバイオ関連株の魅力だけでなく注意点も深堀りしていきます。
バイオ関連株は魅力もあるがハイリスクなセクター
投資を検討している方は、正しいリスク認識が必要
基本的に短期投資を前提とした上級者向きのセクターと言える
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バイオ関連株とは?
まずは、バイオ関連株の基本を確認しましょう。
バイオ関連株とは?
バイオ関連株の特徴は以下の通り
- 短期間で株価が急騰する場合がある
- バイオベンチャーは赤字企業が多い
- セクターとしてディフェンシブ銘柄
ボラティティが高いセクターとして、大きな売買益を狙った投資家から人気を得ています。
バイオ関連株銘柄一覧
代表的な、バイオ関連株は以下の通りです。
(2023年4月時点)
会社名 | PER | PBR |
三菱ケミカル | 9.4 | 0.7 |
武田薬品工業 | 22.4 | 1.1 |
アステラス製薬 | 15.9 | 2.4 |
協和キリン | 22.0 | 2.1 |
タカラバイオ | 14.3 | 1.8 |
ナノキャリア | 13.6 | 3.5 |
メディネット | – | 2.8 |
そーせい | 124.6 | 3.7 |
アンジェス | – | 0.6 |
テラ | 上場廃止 |
バイオベンチャーについては、赤字企業が多くPERが算出できない企業も少なくありません。
また、将来の期待が加味されており株価的に割高な企業が多いのも特徴です。
(参考)日経新聞バイオ関連業界一覧
➤バイオ・医薬品関連業界 : 銘柄一覧
「バイオ関連株」3つの特徴
まずはバイオ関連株の特徴をチェックしていきましょう。
特徴①短期間で株価が急騰する
バイオ株の特徴はボラティリティ(変動率)の高さにあります。
特に時価総額が少ないバイオベンチャー株の場合、材料1つでテンバガーも夢ではありません。
具体的な銘柄を元に紹介します。
①(2191)テラ
東大医科発バイオベンチャー企業。
樹状歳増ワクチンによるがん免疫細胞療法の再生医療製品化を目指しています。
テラは2020年4月下旬以降、約1ヶ月で株価が11倍に上昇。
急騰要因は、COVID-19肺炎に対する間葉系幹細胞を用いた治療法の開発に関する共同研究契約を締結したことにあります。
元々、低位株だったこともあり短期的な利益を狙った投資家から多額の資金が流入したことも要因です。
②アキュセラ・インク
眼疾患治療薬の開発を専門とするバイオベンチャー企業です。
一時、大塚製薬との間で共同開発契約も締結されていました。
新規治療薬の治験開始情報を元に短期(3ヶ月)で株価が急騰。
バイオベンチャーの場合、新薬の治験や共同開発の情報1つで株価が急騰する場合も少なくありません。
特徴②バイオベンチャーは赤字企業が多い
バイオベンチャーは赤字企業が多いのが特徴です。
このため、株価は現在の業績ではなく「未来の期待」が加味された割高な株価であることが多くあります。
このため、治験失敗の情報1つで株価が急落することも少なくありません。
特徴③バイオ関連株はディフェンシブなセクター
バイオ関連株はディフェンシブなセクターと言われています。
以下、「協和キリン」の株価チャート
2020年2月コロナショックでは、2500円→1900円と下落率は24%。
大きな下落ではあるも、日経平均の下落率と比較してマイルドな結果となっています。
治療薬は必要不可欠のものであるため、景気動向の影響を受けにくい点は強みと言えるでしょう。
「バイオ関連株」5つの危険性
バイオ関連株の危険性は以下の通りです。
危険性①バイオ関連株はボラティリティが激しい
バイオ関連株はボラティリティ(変動率)が激しいのが特徴です。
情報1つでテンバガーの可能性があるも、株価が割高と判断された後は急落している銘柄も少なくありません。
急騰で紹介した(2191)テラの場合、株価2,175円付けた後は200円以下まで急落。
特に、バイオベンチャーへの投資であれば、一時的な急騰の恩恵を受けた場合、早期利確が良いと言えるでしょう。
危険性②医薬品の特許には制限がある
治療薬には発明者保護を目的とした特許があります。
このため、特許期間中企業は大きな利益を上げることが可能です。
但し、治験を行う前の段階で特許出願を行うため、その後の開発・審査に10~15年ほどの期間が必要になります。
結果、製薬会社が実際に新薬を独占販売できる期間は5~10年ほどしかありません。
特許が切れた後は、ジェネリック医薬品の販売が可能となることから開発会社の利益が減少するのも危険性の1つと言えるでしょう。
危険性③長期投資には向かない
バイオ関連株は長期投資には不向きと言えるでしょう。
理由は、ボラティリティの高さと新薬開発の難しさにあります。
新薬の開発は「2万分の1」と言われており、開発を途中で断念することも少なくありません。
また、1つの薬を開発するのに10年を超える期間と膨大な研究開発費用が必要にあることも危険性です。
バイオベンチャーへの投資は、ギャンブル的な要素が大きい点は事前に理解しておきましょう。
危険性④実績ではなく期待で株価が上昇する
バイオ関連株のファンダメンタル分析をする際は注意が必要です。
特にバイオベンチャーの場合、将来の期待が織り込まれており割高な指標となっています。
このため、利ザヤを狙った短期売買が多く投資初心者にはおすすめできないセクターと言えるでしょう。
危険性⑤バイオ関連株の成功体験は危険
運よくテンバガーなど株価上昇の恩恵を受けた成功体験は危険もあります。
上記でも解説した通り、時価総額が小さなバイオベンチャーは短期間で数倍の株価を付けることも少なくありません。
一度の成功体験からボラティリティが高いバイオベンチャー投資を続ける方も一定数存在
セクター的にギャンブル要素が高く、大きな損失を出す方も少なくないため注意が必要です。
バイオ関連株へ投資する際の3つの対策
バイオ関連株へ投資をする際は以下を検討しましょう。
- デモトレードで練習
- 投資をする前に企業分析を行う
- 企業IR、適時開示をチェックする
順番に解説します。
対策①デモトレードで練習
バイオ関連株はボラティリティが高いセクターです。
このため、実際に投資を始める前にデモトレードでボラティリティを体験してみましょう。
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3,600以上の銘柄から投資対象を選択する事ができます。
株価も本物のデータを活用しているため、本番同様の値動きを体験する事が可能。
また、クイックモードが用意されており移動平均線を活用した短期トレードの練習にも最適です。
バイオ株にエントリーする事で、ボラティリティの高さなど体験することが可能です。
お金を掛けずにリスクを認識できる点は魅力と言えるでしょう。
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対策②投資をする前に企業分析を行う
バイオ株に投資をする前に企業分析を行いましょう。
- 長期的な株価推移
- 企業時価総額
- ディフェンシブな銘柄か
など、投資をする上で確認するべきポイントです。
特に、ディフェンシブである点を求める投資家であれば、コロナショック時の株価推移もチェックがおすすめと言えるでしょう。
企業分析は株スクリーニングアプリの活用がおすすめです。
対策③企業IR、適時開示をチェックする
バイオ関連株はIR情報で株価が大きく動くことがあります。
特に、治験開始や共同開発などの情報はいち早くチェックしておきましょう。
但し、全上場企業のIRをチェックするのは現実的ではないため、「適時開示アプリ」を活用して効率よく情報収集を行うのがおすすめです。
「バイオ株」購入前に財務分析を実施しよう
投資企業は株価だけで判断するのではなく、財務分析をする必要があります。
但し、「財務分析のやり方が分からない・・・」という方も少なくないでしょう。
そこで、おすすめなのが財務分析アプリ「moomoo」の活用。
「moomoo」は、2022年10月27日誕生した新しい次世代型金融情報アプリです。
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バイオ関連株の特徴と5つの危険性【まとめ】
本記事では「バイオ関連株の特徴と5つの危険性」をテーマに解説を行いました。
バイオ関連株5つの危険性は以下の通りです。
時価総額が小さなバイオベンチャーへの投資は注意が必要です。
特に、株価急騰時はSNSでも話題になり、売買益を狙ったトレードをする方も少なくありません。
但し、急騰をした多くのバイオ関連株は、その後「急落」という結果になっています。
バイオ関連株への投資を検討している方は、「時価総額の大きな企業」、「ディフェンシブな銘柄」への投資を検討してみてはいかがでしょう。
以上、バイオ関連株特徴と危険性まとめでした。
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