本記事では「株を買って1円上がったらすぐに売る」をテーマにメリット、デメリットを解説します。
株式投資には「デイトレード」、「スイングトレード」、「中長期トレード」など様々なスタイルがあります。
今回のテーマである「1円上がったらすぐに売る」は、数秒~数分での利益を狙うスキャルピングトレード。
1円という僅かな利幅での売買には「勝率が高い」というメリットがある一方、デメリットも多く存在します。
このため、株を1円で短期利確することのメリット、デメリットを正しく理解しておきましょう。
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「株を買って1円上がったらすぐに売る」3つのメリット
「株を買って1円上がったらすぐに売る」場合のメリットは以下の通りです。
メリット①当日にポジションを手仕舞いできる
株式投資における株価変動は、企業業績だけではありません。
- 為替(金利)
- 地政学リスク
- 他国マーケット市況
スイングトレードや中長期トレードの場合、日本マーケットが終了した後のサプライズ情報で翌日株価が大きく下落する可能性があります。
このため、当日マーケットが動いている間にポジションを決済してしまうのは、リスクを抑える有効な方法です。
株価1円での決済は、スキャルピングよりのトレード手法であるため翌日以降にポジションを保有せず決済できるのは強みと言えるでしょう。
メリット②勝率は高い
「株を買って1円上がったら売る」投資手法は、僅かな利幅で短期決済を行うため勝率が高い投資手法と言えます。
上昇トレンドのチャートを見つけ、投資を行えばすぐに利益に繋がる点は魅力。
勝率が高くすぐに利益を得られやすい点は株価1円抜きメリットです。
メリット③お小遣い稼ぎになる
購入株数により変動するも、1日で数回株価1円抜きに成功すればお小遣い稼ぎに繋がります。
1,000株購入した銘柄で1円抜きに成功すれば税抜き前1,000円の利益
出来高の多い低位株を活用すれば、少ない資金でも利益を積み重ねることが可能です。
「株を買って1円上がったらすぐに売る」5つのデメリット
「株を買って1円上がったらすぐに売る」デメリットは以下の通りです。
デメリット①塩漬け株になる場合がある
1円という僅かな利益幅であっても、当然ながら購入後株価が下落する場合があります。
結果として、売却タイミングを逃し長期塩漬け株となる場合がある点は注意が必要です。
デメリット②収益は限定的
1トレード当たり狙う利幅は1円であるため、得られる収益は限定的と言えます。
例:100万円で1円抜きを狙う場合
1株500円A社
➤株価500円×2,000株
1トレード当たり得られる最大収益は2,000円
資金量によって異なりますが、購入株数×1円の収益であるため期待リターンは限定的です。
購入銘柄の選定~画面を注視しエントリーを待つことを考えると、時間単価として微妙と感じる方も少なくないでしょう。
資金効率を上げる場合、「信用取引」を活用するのも選択肢ですがリスク面を正しく理解することが大切です。
デメリット③利確してもストレスあり
1円抜きトレードの場合、利確してもストレスを感じる方が存在します。
446円で購入
447円で全株売却(1円抜き成功)
売却後そのまま株価は更に上昇・・・
利益1円に成功していると頭で分かっていても、「もっと保有していれば良かった・・・」と考えるのが人の性です。
結果として、ルールである1円での利確を変更してしまう方も少なくないでしょう。
実際に1円での利確を実施してみると分かりますが、「決めたルールを継続する」というのはお金が掛かっている以上簡単なことではありません。
デメリット④コツコツドカンの可能性も
株を買って1円上がったら売る投資手法は、利幅が少ないため勝率の高いトレードと言えます。
但し、「10トレード中9勝1敗」であったとしても大きく損失を出してしまい1日の利益を吹き飛ばすことも少なくありません。
- 少額でも損失は出したくない
- 損切りはしたくない
- 株価が戻るまで待とう
など、都合の良い感情から当初決めていた損切ラインを守らず「コツコツドカン」になる可能性には十分注意が必要です。
デメリット⑤売買手数料に注意
利幅1円で決済をするため、必然的に取引回数が多くなる傾向にあります。
このため、売買手数料による損失には注意が必要と言えるでしょう。
SBI証券、楽天証券では売買手数料無料を発表
このため、大手ネット証券を活用することで売買手数料を気にせずトレードが可能
「株を買って1円上がったらすぐに売る」やり方【5STEP】
株を買って1円上がったら売る具体的なやり方を5STEPで解説します。
- 取引手数料無料のネット証券を活用
- 低位株を選択
- 流動性の高い銘柄を選ぶ
- 歩み値をチェックする
- 短期チャートを確認する
STEP①取引手数料無料のネット証券を活用
1円抜きトレードは取引回数が多くなる投資手法であるため、取引手数料無料のネット証券を活用することが大切です。
証券会社に悩んだら「SBI証券」、「楽天証券」を抑えておけば問題ありません。
また、特定口座は利益に対して約20%の税金が必要になるため、新NISA「成長投資枠」を活用する方法もあります(以下注意点あり)
新NISAでは売却することで再利用が可能
但し、投資枠の復活は翌年以降となるため自身の年間投資予定を元に活用することが大切
STEP②低位株を選択する
1円抜きを行う場合、株価500円以下の低位株を活用するのが良いでしょう。
資金量にもよりますが、株数が求められる投資手法であるため手頃な株価の銘柄を選定することが大切です。
STEP③流動性の高い銘柄を選ぶ
1円抜きを行う場合、流動性が高い銘柄を選択するようにしましょう。
1日あたりの出来高が多く売買に関する制約が少ない銘柄
出来高が少ない銘柄の場合、「買い板364円・売り板367円」と板が飛ぶことが多くあり購入した瞬間に3円のマイナスからスタートします。
1円抜きどころで無くなってしまうため、出来高が多く板が厚い銘柄を選択するようにしましょう。
STEP④歩み値をチェックする
短期トレードで購入をする場合、チャートだけでなく歩み値をチェックするのも大切です。
取引時間中、株価は時々刻々と変動する株価の推移を時系列で表したもの
※表示方法は証券会社によって異なる場合がある(楽天証券歩み値を添付)
歩み値の動きから、銘柄の方向感を確認することができます。
また1,000株以下の注文が続いていた中、突然まとまった株数の注文が入った場合も確認しておくのがおすすめです。
機関投資家のまとまった売買により、今後の株価が大きく動く場合もあり歩み値は短期トレードに必要不可欠の情報と言えるでしょう。
STEP⑤チャートを確認する
出来高と歩み値を確認したら、短期チャートを確認してテクニカル分析をしてみましょう。
- チャート「1分足」、「2分足」から方向感の確認
- 移動平均線、一目均衡表、ポリンジャーバンドなどのトレンド系
- サイコロジカル・ライン、RSI、ストキャスティクスなどのオシレーター系
を活用しながら、エントリータイミングを探すのがおすすめです。
テクニカル分析の勉強方法は関連記事で紹介しています。
「株を買って1円上がったらすぐに売る」3つの対策
株を買って1円上がったら売る投資手法は、勝率が高いトレードであるもデメリットも存在します。
このため、少しでも勝率を上げるために以下対策を検討してみましょう。
対策①過去のトレードを振り返る
過去のトレード結果から反省点を見つけることは大切です。
一方、1円抜きの投資はトレード回数が多くなるため、過去の振り返りに苦労する方は少なくないでしょう。
そこでおすすめなのが投資管理アプリ「カビュウ」を活用したトレードの振り返りです。
- 複数の保有株を一括管理
- 過去のトレードを分析できる
- 保有株の適時開示を通知
カビュウは、複数の金融商品を一元管理。
カビュウは、銘柄別に「いつ買って(IN)、いつ売ったか(OUT)」がアプリ上で一目で確認できます。
「自身のエントリータイミングは適切か?」アプリを通してチェックするのに最適です。
また、自身の投資実績を元に診断する「投資家タイプ診断」という面白い機能も搭載。
自身の性格やタイプを客観的に判断するのに最適です。
投資スタイル、過去のトレード分析などカビュウを活用して分析してみましょう。
カビュウ
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②デモトレードで練習する
1円抜きの練習としてデモトレードを活用してみるのも良いでしょう。
「自身は短期売買が向いてるのか?」を確認するのにも最適です。
- 本物の株価を使用しリアルなデモ体験
- 日本株、米国株7,000銘柄に対応
- 漫画で株式投資が学べる
日本株、米国株7,000以上の銘柄から投資対象を選択することができます。
株価も本物のデータを活用しているため、本番同様の値動きを体験することが可能。
また、クイックモードが用意されており移動平均線を活用した短期トレードの練習にも最適です。
アプリを活用して「自身には1円抜きが向いているのか?」をチェックしてみましょう。
株たす-株式投資のシミュレーションゲーム
posted withアプリーチ
対策③独学でお金をかけずに勉強する
現在は、お金をかけずに株の勉強ができる時代です。
- YouTube
- 株情報サイト
- 投資書籍
- 株雑誌
無料~数千円で有益な情報が手軽に得ることができ、スマホを活用すれば場所を選ばず勉強ができます。
独学で株の勉強をしっかり行ってみましょう。
株を買って1円上がったらすぐに売る【まとめ】
本記事では「株を1円上がったらすぐに売るのはありか?」テーマにメリット、デメリットを解説しました。
株1円抜きは僅かな利幅で利確するため、比較的勝率の高いトレードとなります。
一方、投資であるため購入後すぐ下落となり大きな損失を作ってしまう方も少なくありません。
9勝1敗でも大きな損失となる「コツコツドカン」になる場合も多いため、買付と合わせて損切り注文を行うことが大切です。
また、1円抜きを行う場合「出来高」、「歩み値」、「テクニカル」など複数の指標を元にエントリーを行いましょう。
以上、「株を1円上がったらすぐに売るのはありか?」メリット、デメリットでした。
【関連記事】株のスクリーニングツールを網羅的に解説しています。
【関連記事】株の練習に最適なシミュレーションアプリを解説しています。
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