本記事では「新NISAの少額投資」をテーマに毎月5,000円で投資を行う効果と注意点を解説します。
2024年より新NISAがスタートし、新たに投資を始める方が増加しています。
新NISAは1人当たり年間360万円の投資枠があるため、満額投資出来る方は多くないと言えるでしょう。
投資家の中には、無理のない範囲として「毎月5,000円」での投資を検討している方も存在。
年間投資額6万円のため「意味があるのか?」と、投資スタートに悩む方に向けて本記事を解説します。
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「新NISA」毎月5,000円投資の4つの効果(メリット)
新NISAに毎月5,000円投資をするメリットは以下の通りです。
効果①安定したリターンが期待できる
早期から長期投資を行うことで安定したリターンが期待されます。
月5,000円は、年間6万円の投資額ですが複利効果により資産増加が可能です。
投資額 | 5,000円/月 |
---|---|
期待リターン | 5%/年 |
運用期間 | 10年、20年、30年 |
投資スタイル | 投資額は変更なし(一律) |
運用期間 | 投資元本 | 運用金額 |
10年 | 60万円 | 77万円 |
20年 | 120万円 | 205万円 |
30年 | 180万円 | 416万円 |
超低金利の現在、銀行預金で寝かせていても得られる金利は僅かです。
毎月5,000円で得られるリターンについて賛否はあるも、効率よく資金を増やせる点は新NISAを活用するメリットです。
効果②無理なく継続できる
余裕資金による投資のため、無理なく継続できる点はメリットです。
コロナショックでは、1ヶ月で40%株価が下落と株式投資にはリスクが存在。
暴落を見て、最悪なタイミングで狼狽売りをしてしまう方も少なくありません。
一方、余裕資金であれば落ち着いて投資が継続できる点は魅力と言えるでしょう。
効果③投資に慣れることができる
少額投資は金額以上に、投資経験を得られる点も強みです。
日本は金融教育後進国と言われており、未だに投資に対して抵抗がある方も少なくありません。
このため、将来退職金を受け取っても「正しい運用方法」が分からないというのが課題と言えるでしょう。
結果、銀行や証券会社の勧誘により手数料の高い「ぼったくり投資信託」を購入する方が存在。
新NISAを通して、早期から正しい知識を得られる点はメリットです。
(参考)【厳禁】「銀行で投資信託の購入はダメ!」評判から分かる5つのデメリット
効果④市況やニュースに興味を持つ
金融市場に自身の自己資金を投資することで、自然と市況やニュースに興味を持つきっかけになります。
- 為替
- 日経平均、NYダウ
- 長期金利
など、様々な要因から株式相場は常に変動。
投資をしていなかった時には興味がなかった経済ニュースも、相場チェックや変動要因に興味を持つ方は少なくありません。
結果、金融リテラシーを高める効果があると言えるでしょう。
「新NISA」毎月5000円投資の注意点
毎月5,000円を20年積立した場合、期待リターンは「85万円」です。
運用金額は約200万円と「老後2,000万円問題の解決」としては物足りない金額と言えます。
※年リターン5%で試算
毎月投資額 | 投資元本 | 運用金額 |
1万円 | 240万円 | 411万円 |
2万円 | 480万円 | 822万円 |
3万円 | 720万円 | 1,233万円 |
積立投資は「入金力」が求められる投資手法です。
このため、投資資金を拡大させることで、将来大きな影響を与える点は覚えておきましょう。
「新NISA少額投資」5つのポイント
新NISAを始める前に意識するポイントは以下の通りです。
- 余裕ができたら投資額を増やす
- 無理して投資額を増やさない
- 株式投資の勉強は続ける
- 余裕がでたら個別株にも挑戦
- 資産チェックは最低限
ポイント①余裕ができたら投資額を増やす
毎月の投資額を増加させれば、複利の効果を高めることができます。
このため、無理のない範囲で少しずつ投資額増加も検討しましょう。
転職や昇給により収入が増加した場合、固定費を上げる前に投資額の増加が大切
また、サブスクの解約、支出の見直しにより資金を確保するのも最適です。
ポイント②無理して投資額を増やさない
新NISAの制度を今一度チェックしておきましょう。
つみたて投資 | 成長投資枠 | ||
投資枠 | 年間投資枠 | 合計360万円/年 | |
120万円/年 | 240万円/年 | ||
非課税保有限度額 (総枠) |
1,800万円(枠の再利用が可能) (成長投資枠は最大1,200万円まで保有可) |
||
投資期間 | 制度実施期間 | 2024年1月~ | |
口座開設・ 非課税期間 |
無期限(恒久化) | ||
制度の併用 | 同時併用可能 | ||
対象年齢 | 18歳以上 | ||
対象商品 | 投資信託 (現行積立NISA同様) |
上場株式・投資信託等 (一部例外あり) |
新NISAは期間の恒久化(無期限)されているため、無理に投資枠を埋める必要がありません。
また、投資枠が1人あたり1,800万円まで増加された点も魅力と言えるでしょう。
積立NISAのように過去の投資枠が消化されてしまうこともないため、無理に投資額を増加させる必要もない
このため、現金と投資のバランスを意識して無理のない範囲で投資を継続するのが大切です。
ポイント③株式投資の勉強は続ける
新NISAを活用した積立投資であれば、基本的に何もすることがありません。
インデックス投資であれば、ファンド側が自動リバランスを実施
注文設定も口座にお金を入れておけばやることは無い
一方、日々の生活の中で金融リテラシーを高めるのは必要不可欠と言えます。
独学で株式投資を勉強をする方法が多数あるため、以下記事も合わせてチェックしてみましょう。
ポイント④余裕がでたら個別株にも挑戦
資金に余裕が出来た場合、成長投資枠を活用して個別株に挑戦してみるのも良いでしょう。
- 配当金
- 株主優待
- 短期的な株価の急騰
特に、配当金が得られるのは個別株の強みです。
筆者としては、「株の醍醐味は個別株にあり」とも考えています。
一方、インデックス投資のように一定積立できる投資手法ではないため、買い時には注意をしましょう。
ポイント⑤資産チェックは最低限
新NISAでもつみたて投資枠は、長期投資を前提とした非課税制度です。
このため、短期的な資産の変動を日々チェックする必要はありません。
「株価が気になって落ち着かいない」という場合、自身のリスク許容度を超えた投資と言えます。
株価をチェックしないメリット、デメリットは以下で解説しています。
新NISA毎月5000円では意味がない?【まとめ】
本記事では「新NISAの少額投資」をテーマに毎月5,000円で投資を行う効果と注意点を解説しました。
新NISAの少額投資については「複利の恩恵を受ける」、「投資に慣れる」などメリットあります。
但し、20年後の運用額は約200万円と老後資金としては物足りない金額です。
このため、本業や副業など収入を拡大させ投資額を増加させることが必要と言えるでしょう。
以上、「新NISA少額投資の効果と注意点」まとめでした。
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