本記事では「電鉄系株主優待」をテーマに、国内で展開されている優待内容を網羅的に解説します。
通勤・通学や旅行など、日常生活の移動において電車は必要不可欠です。
このため、「電車代を少しでも節約したい」と考える方は少なくありません。
電鉄系株主優待の中には、乗り放題を提供している企業もあり、株を保有している限り無料で乗り続けられるのは大きな魅力。
自身の利用エリアでどんな優待を受けられるのかチェックしてみましょう。
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電鉄系株主優待3つのポイント
まずは、電鉄系株主優待におけるポイントを抑えておきましょう。
ポイント①事業の安定性が魅力
通勤、通学で利用する方が多く、日常生活において電車は必要不可欠なものです。
このため、売上及び利益を安定的に稼げるビジネスモデルは魅力と言えます。
また、参入障壁が極めて高く、競合との価格競争にならない点も強みです。
一方、人口減少による利用者減、コロナウイルス蔓延により急激な売上減少が起きた点はリスクとして認識しておきましょう。
(参考)東日本旅客鉄道業績推移
銘柄スカウターより引用
2021年5,200億円を超える赤字が発生
ポイント②日常生活でお得に利用可能
日常生活において頻繁に利用している電鉄会社の優待をチェックしてみるのもおすすめです。
株主優待を利用してお得に移動できるため、「優待の消化に困る」という心配はありません。
電鉄は生活シーンと密接に関係するため、利用している電鉄がどんな優待を提供しているのか抑えておきましょう。
ポイント③乗り放題は取得単価に注意
電鉄系株主優待の中には「乗り放題券」を提供している会社もあります。
対象エリア全区間がどれだけ乗っても無料のため、まさに「魔法のカード」とも言えるのではないでしょうか。
一方、取得単価が1,000万円を超えるため利用できるユーザーは限定的です。
「乗り放題が魅力」電鉄系株主優待おすすめ17選
電鉄系株主優待の特徴について、企業別に内容をチェックしましょう。
①東日本旅客鉄道
対象エリア | 東北、関東・甲信越、東京近郊 |
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株主優待 | 割引券 300株以上:1枚 400株以上:2枚 600株以上:3枚 700株以上:4枚 900株以上:5枚 ※最大10000株以上24枚 100株以上保有し2年以上継続保有で1枚追加 |
公式サイト | 株主優待のご案内|JR東日本 |
JR東日本は、国内最大の鉄道会社である点は魅力です。
東北から甲信越まで広くエリアをカバーしているため、多くの利用者が株主優待を利用できるのは強みと言えるでしょう。
普通片道乗車券を4割引きで購入することが可能
長距離の新幹線利用時に活用すると大きな割引を受けることができる
※グランクラス、プレミアムグリーンを利用する場合は、運賃のみが株主優待割引の対象
②東海旅客鉄道
対象エリア | 東京、名古屋、大阪間を結ぶ東海道新幹線 名古屋・静岡地区 |
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株主優待 | 割引券 500株以上:1枚 5000株以上:10枚※以降1000株毎1枚追加 50000株以上:55枚※以降1500株毎1枚追加 100株以上保有し3年以上継続保有で1枚追加 |
公式サイト | 株主優待のご案内|JR東海 |
JR東海は東京から新大阪を結ぶ、東海道新幹線を保有。
帰省はもちろん、ビジネスシーンで頻繁に利用する方は少なくないでしょう。
対象営業エリアに対して、1枚の優待券につき1割引き(最大2枚2割引)として利用することができます。
③西日本旅客鉄道
対象エリア | 北陸から近畿・中国・九州北部までの2府16県 |
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株主優待 | 割引券 100株以上:1枚 400株以上:2枚 600株以上:3枚 800株以上:4枚 1,000株以上:5枚 ※最大40000株以上100枚 600株以上保有し3年以上継続保有で株数に応じて1~3枚追加 |
公式サイト | 株主優待:JR西日本 |
JR西日本は、山陽新幹線、北陸新幹線、在来線特急を中心とする都市間輸送を行っています。
京阪神都市圏を中心に多くの利用者を保有している点は魅力です。
対象営業エリアに関して、片道運賃が50%と大きな割引を受けられる点は強みと言えるでしょう。
④九州旅客鉄道
対象エリア | 福岡県全域と佐賀県の大部分に加え、大分県日田市の一部も管轄 |
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株主優待 | 1日乗車券 100株以上1枚※以降100株毎1枚追加 1000株以上10枚※以降200株毎1枚追加 10000株以上55枚※以降300株毎1枚追加 20000株以上100枚 500株以上保有し3年以上継続保有で追加 |
公式サイト | 株主優待制度│JR九州 |
JR九州は鉄道事業だけでなく、不動産事業にも積極的に投資をしており多角的な経営を行っている点も魅力。
割引券1枚でJR九州管内の快速、普通列車に1日乗り放題で利用することができます。
博多~鹿児島中央、武雄温泉~長崎を結ぶエリアで利用可能であり、近隣に住まれている方には魅力的な株主優待と言えるのではないでしょうか。
⑤東京メトロ
対象エリア | 銀座線・丸ノ内線・日比谷線・有楽町線・半蔵門線・千代田線・南北線・東西線・副都心線 |
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株主優待 | 全線片道きっぷ 200株以上6枚 400株以上12枚 600株以上18枚 800株以上24枚 1000株以上30枚 3000株以上90枚 5000株以上150枚 10000株以上全線定期乗車証 |
公式サイト | 株主優待のご案内|東京メトロ |
10,000株購入で東京メトロ9路線すべて何度でも利用できる定期券を受け取ることができます。
通勤や通学で東京メトロを利用している方は、費用を大きく節約できると一時話題になりました。
一方、全線定期乗車証は取得単価が高額である点は理解しておきましょう。
(参考)東京メトロ地下鉄路線図
⑥東部鉄道
対象エリア | 浅草から群馬伊勢崎を結ぶ東部伊勢崎線、押上から曳舟を結ぶ東部スカイツリーラインなど全13線を保有 |
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株主優待 | 全線片道きっぷ 100株以上2枚(3月末のみ) 200株以上4枚 600株以上12枚 1000株以上20枚 2000株以上40枚 3000株以上60枚 4000株以上80枚 5000株以上100枚 5800株以上全線定期乗車証 11600株以上全線定期乗車証+50枚 |
公式サイト | 株主優待制度|東武鉄道公式サイト |
東部鉄道も取得単価は高額ですが、全線定期券が用意されています。
⑦近鉄グループホールディングス
対象エリア | 浅草から群馬伊勢崎を結ぶ東部伊勢崎線、押上から曳舟を結ぶ東部スカイツリーラインなど全13線を保有 |
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株主優待 | 全線片道きっぷ 1000株以上4枚 2000株以上8枚 3000株以上12枚 4000株以上16枚 5100株以上株主優待乗車証 15000株以上株主優待乗車証2枚 |
公式サイト | 近鉄グループホールディングス株主優待 |
5,100株以上で対象区間全線で利用できる、株主優待乗車証が受け取れます。
⑧京浜急行電鉄
対象エリア | 羽田空港から品川、川崎そして横須賀・鎌倉・逗子・葉山・三浦など横浜以南を結ぶ |
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株主優待 | 全線片道きっぷ 100株以上2枚 200株以上4枚(2枚×年2回発行) 500株以上8枚(4枚×年2回発行) 1500株以上16枚(8枚×年2回発行) 2500株以上30枚(15枚×年2回発行) 5000株以上60枚(30枚×年2回発行) 10000株以上120枚(60枚×年2回発行) 15000株以上電車・バス全線パス+180枚 |
公式サイト | 株主優待制度 |京浜急行電鉄 |
全線パスを目指す場合、15,000株以上対象となります。
⑨西部ホールディングス
対象エリア | 池袋線、西部秩父線、新宿線など埼玉エリアから東京を結ぶ |
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株主優待 | 全線片道きっぷ 100株以上2枚 300株以上4枚(2枚×年2回発行) 500株以上8枚(4枚×年2回発行) 1000株以上20枚(10枚×年2回発行) 2000株以上40枚(20枚×年2回発行) 3000株以上60枚(30枚×年2回発行) 5000株以上100枚(100枚×年2回発行) 10000株以上西部線全線定期券 20000株以上西部線、西部バス全線定期券 |
公式サイト | 株主優待 | 西武ホールディングス |
埼玉~東京への通勤・通学利用者におすすめの株主優待です。
⑩東急
対象エリア | 東横線 · 目黒線 · 東急新横浜線 · 田園都市線 · 大井町線 · 池上線 など全9路線を保有 |
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株主優待 | 全線片道きっぷ 100株以上2枚 500株以上5枚 1500株以上10枚+長期保有5枚 2500株以上20枚+長期保有5枚 5000株以上40枚+長期保有10枚 9500株以上80枚+長期保有10枚 12000株以上電車全線パス1枚+長期保有10枚 |
公式サイト | 株主優待情報 | 東急株式会社 |
⑪阪急阪神ホールディングス
対象エリア | 大阪梅田~神戸・宝塚・京都を結ぶ阪急・阪神電鉄を保有 |
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株主優待 | 全線片道きっぷ 100株以上2回カード×1枚 200株以上4回カード×1枚 480株以上4回カード×3枚 1000株以上25回カード×1枚 2000株以上30回カード×2枚 6200株以阪急電車全線パス+10回カード1枚 9800株以上阪急or阪神電車全線パス+10回カード1枚 16000株以上阪急+阪神電車全線パス+10回カード1枚 |
公式サイト | 株主優待 | 阪急阪神ホールディングス株式会社 |
兵庫~大阪エリアの方が対象となる電鉄です。
⑫小田急電鉄
対象エリア | 新宿~箱根の玄関口である小田原までを結ぶ「小田原線」、湘南エリア「江ノ島線」、多摩ニュータウンに至る「多摩線」の3路線を保有 |
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株主優待 | 全線片道きっぷ 500株以上4枚 1500株以上10枚+3年継続保有3枚追加 2500株以上20枚+3年継続保有3枚追加 3500株以上30枚+3年継続保有3枚追加 5000株以上40枚 10000株以上80枚 15000株以上全線優待乗車証+30枚 30000株以上電車・バス全線乗車証+30枚 |
公式サイト | 株主優待制度のご案内|小田急電鉄 |
⑬京成電鉄
対象エリア | 成田空港から京成上野を繋ぐスカイライナーを保有 |
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株主優待 | 全線片道きっぷ 500株以上4枚 1500株以上7枚 2500株以上10枚+3年継続保有3枚追加 3500株以上枚+3年継続保有3枚追加 5000株以上30枚+3年継続保有6枚追加 10000株以上60枚+3年継続保有6枚追加 17500株以上電車定期券or60枚+3年継続保有14枚追加 25000株以上電車・バス定期券or60枚+3年継続保有14枚追加 |
公式サイト | 京成電鉄│株主優待 |
インバウンド効果もあり、成田空港向けスカイライナーの利用者は増加傾向である点は魅力です。
⑭京王鉄道
対象エリア | 京王線、京王井之頭線など新宿を起点に、東京都西部から神奈川県北部を結ぶ路線を保有 |
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株主優待 | 全線片道きっぷ 100株以上2枚 200株以上4枚(移行200株毎に4枚追加) 6000株以上全線優待パス1枚+30枚 11400株以上全線優待パス1枚+40枚 |
公式サイト | 株主優待制度 | 京王電鉄 |
(参考)京王鉄道路線図
⑮南海電鉄
対象エリア | 大阪難波駅から和歌山市駅を結ぶ路線を保有 |
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株主優待 | 全線片道きっぷ 200株以上6回カード×1枚 1000株以上6回カード×2枚 2000株以上6回カード×3枚 4000株以上6回カード×5枚 6160株以上定期券式乗車証(電車)1枚 10220株以上定期券式乗車証(電車+バス)1枚 |
公式サイト | 株主優待 | 南海電鉄 |
(参考)路線図| 南海電鉄
⑯京阪ホールディングス
対象エリア | 大阪府北東部から京都府南部、滋賀県大津市を結ぶ路線を保有 |
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株主優待 | 全線片道きっぷ 200株以上3枚(200株毎3枚追加) 4000株以上6回カード×60枚 6800株以上定期券式乗車証(電車)1枚 9600株以上定期券式乗車証(電車+バス)1枚 |
公式サイト | 株主優待制度 | 京阪グループ |
(参考)路線図│京阪本線・鴨東線
⑰名古屋鉄道
対象エリア | 中部国際空港から岐阜県を結ぶ路線を保有 |
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株主優待 | 全線片道きっぷ 600株以上4枚(半年2枚) 1000株以上12枚(半年6枚) 2000株以上24枚(半年12枚) 3000株以上36枚(半年18枚) 4000株以上48枚(半年24枚) 5000株以上60枚(半年30枚) 6000株以上72枚(半年36枚) 7000株以上84枚(半年42枚) 8000株以上電車・バス全線乗車証1枚 |
公式サイト | 株主優待制度|名古屋鉄道 |
電鉄系株主優待に関する気になる3つの質問
電鉄系株主優待に関する気になる質問をまとめました。
Q1.優待片道きっぷ、定期券は売れるのか?
A.基本的に制限なく販売することが可能
保有株数に応じて全線定期券も複数枚配布する企業多くあり、家族や知り合いへプレゼントしている方もいるでしょう。
フリマアプリ、オークションでも定期的に販売が行われています。
このため、自身の利用エリア外であれば販売をするというのも選択肢の1つです。
(参考)西部鉄道優待乗車証オークション
Q2.株を買う前に企業分析をしたい
欲しい株主優待が見つかったら事前に企業分析を行いましょう。
当サイトで10年以上の長期業績に対応した「銘柄スカウター」の利用を推奨。
マネックス証券の口座を保有すれば、誰でも無料で利用することができます。
企業の長期業績推移に対応。
セグメント別の売上構成比も確認可能。
株主優待の魅力だけでなく、企業業績推移をチェックし購入を検討しよう
誰でも手柄に企業分析ができる銘柄分析ツールであるため、利用を検討してみましょう。
Q3.電鉄系銘柄を購入する際の注意点は?
電鉄系のビジネスモデルは、電車の運行事業だけではありません。
- コンビニ事業(NewDays)
- ショッピングセンター
- オフィス事業、ホテル事業、住宅事業
- 広告事業
- スポーツ・レジャー事業
事業としては多岐に渡り、電車による運航事業だけでなくインバウンド、不動産市況をチェックする必要があると言えます。
このため、銘柄スカウターを活用し業績のセグメントの構成、セグメント業績推移をチェックすることが大切です。
電鉄系株主優待おすすめ【まとめ】
本記事では「電鉄系株主優待」をテーマに、国内で展開されている優待内容を網羅的に解説しました。
電鉄系株主優待の魅力は、日常生活に使用している電車をお得に利用できる点にあります。
取得単価は高額であるも、全線利用できる定期券を受け取れるのも魅力。
一方、電鉄系のビジネスモデルは、ホテル、住宅、広告など多岐にわたるため、セグメント構成を分析した後に投資を検討するのが良いでしょう。
以上、電鉄系株主優待おすすめまとめでした。
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